RN6-015|公共・倫理 対策問題
16〜17世紀の科学革命についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正解
コペルニクスが地動説を唱え、ガリレイらが観察と実験によってこれを支持して、それまでの天動説的な宇宙観を覆していった
この問題のポイント
科学革命の担い手と内容を問う問題。天動説から地動説へ、という宇宙観の転換の向きを正しくおさえているかが問われる。
解説
中世ヨーロッパでは、地球を宇宙の中心とする天動説が、教会の世界観と結びついて支配的であった。
これに対し16世紀、コペルニクスは太陽を中心に地球が回るとする地動説を唱えた。17世紀にはケプラーが惑星の運動法則を発見し、ガリレイは望遠鏡による観測と実験によって地動説を裏づけたが、教会から異端として裁判にかけられた。そしてニュートンが万有引力の法則によって天上と地上の運動を統一的に説明し、近代物理学を完成させた。
この一連の転換を科学革命と呼ぶ。観察・実験と数学的推論を方法とする近代科学の成立は、自然観だけでなく、人間の知のあり方そのものを大きく変えた。
この転換は、ベーコンやデカルトが新しい学問の方法を模索する直接の土壌となった。
ひっかけポイント
教会は地動説を推進したのではなく弾圧した側である。またニュートンは地動説に立つ力学の完成者であり、天動説の擁護者ではない。
選択肢の確認
①「教会が中心となって地動説を公認し、天文学の研究を積極的に推進した」
❌ 誤り。
誤答理由: 教会は天動説と結びついた世界観を守る側であり、ガリレイを宗教裁判にかけるなど地動説をむしろ弾圧した。
②「科学革命によって、自然界の万物は目的に向かって運動するという目的論的自然観が新たに確立された」
❌ 誤り。
誤答理由: 科学革命が確立したのは目的論的自然観ではなく、自然を因果法則に従う物体の運動とみる機械論的自然観である。
③「ニュートンは天動説を数学的に完成させ、地動説を最終的に否定した」
❌ 誤り。
誤答理由: ニュートンは万有引力の法則によって地動説に立つ天体の運動を統一的に説明したのであり、天動説を完成させたのではない。
④「コペルニクスが地動説を唱え、ガリレイらが観察と実験によってこれを支持して、それまでの天動説的な宇宙観を覆していった」
✅ 正しい。
正解。コペルニクスの地動説をケプラー・ガリレイが観測と実験で発展させ、ニュートンが力学的に完成させて、天動説的世界観を覆したのが科学革命である。
覚えるポイント
- 科学革命=天動説から地動説への宇宙観の転換
- コペルニクス・ケプラー・ガリレイ・ニュートンの流れ
- 方法は観察・実験と数学的推論
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。