RN6-034公共・倫理 対策問題

倫理B 西洋近現代思想(3) 社会契約と啓蒙

ルソーの唱えた一般意志の説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

私的な利益を離れて公共の利益を目指す社会全体の意志であり、主権はこの一般意志の行使であるとした

この問題のポイント

ルソーの中心概念である一般意志の定義を問う問題。特殊意志の総和である全体意志との区別が最大のポイントである。

解説

フランスで活躍した思想家ルソーは、『社会契約論』で、人民が自らの自由を保ちながら共同体をつくる原理を探究した。
人々は契約によって共同体をつくり、自分のすべてを共同体全体に委ねる。このとき共同体を導くのが一般意志である。一般意志とは、各人の私的な利益を目指す特殊意志やその単なる総和である全体意志とは区別される、つねに公共の利益を目指す意志である。
主権とは一般意志の行使にほかならず、人民自身にあって譲り渡すことができない(人民主権)。人々は自ら参加してつくった法に自ら従うことで、服従しながらなお自由であることができる。
この思想はフランス革命に大きな影響を与え、人民主権論の古典となった。
人民主権の原理を徹底したこの理論は、近代民主主義思想の最も重要な源流の一つとなっている。

ひっかけポイント
一般意志と全体意志(特殊意志の総和)の区別が最頻出。一般意志は多数決の結果と常に一致するとは限らない点に注意する。

選択肢の確認

①「君主が国家全体のために下す決定のことであり、人民はそれに従うほかないとした」
誤り。
誤答理由: 一般意志は君主の意志ではなく人民自身の意志である。ルソーは主権の譲渡を否定したから、君主の決定への服従という説明は誤り。

②「外国との条約によって定められる、国家間の共通の意志のことである」
誤り。
誤答理由: 一般意志は一つの共同体内部の意志であり、国家間の条約による共通意志のことではない。

③「私的な利益を離れて公共の利益を目指す社会全体の意志であり、主権はこの一般意志の行使であるとした」
正しい。
正解。一般意志は私的利益を離れて公共の利益を目指す社会全体の意志であり、ルソーは主権をこの一般意志の行使とした。

④「各個人の利益を求める意志を単純に合計したものであり、多数決の結果と常に一致するとした」
誤り。
誤答理由: 特殊意志の単なる総和は全体意志と呼ばれ、一般意志とは区別される。また一般意志は多数決の結果と常に一致するとは限らない。

覚えるポイント

  • ルソー=『社会契約論』・一般意志
  • 一般意志は公共の利益を目指す意志で、全体意志と区別される
  • 主権は一般意志の行使であり人民にある

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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