RN7-003公共・倫理 対策問題

倫理C 日本の思想(1) 古代日本の思想と仏教受容

聖徳太子(厩戸王)が定めたとされる憲法十七条の思想の説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 2

正解

「和を以て貴しとなす」と説き、人々が互いに議論を尽くして調和することを政治の根本に据えた

この問題のポイント

憲法十七条の「和」の精神の内実を問う問題。和は盲従ではなく、議論を通じた合意形成である点が判別点。

解説

聖徳太子が604年に定めたとされる憲法十七条は、豪族たちに対して役人としての心構えを説いた道徳的規範である。
第一条の「和を以て貴しとなす」は最も有名だが、その和は単なる妥協や上位者への盲従ではない。同じ条文で人はみな党派心を持ちがちだと指摘し、末尾の条では「事は独り断ずべからず。必ず衆とともに宜しく論ずべし」(要旨)と、重要なことは一人で決めず皆で議論せよと命じている。つまり和とは、互いに心を開いて議論を尽くし、合意に至る協調の精神である。
また第二条では「篤く三宝を敬へ」と、仏・法・僧の三宝を敬うことを求め、仏教を人々の争いを鎮める普遍的な規範として重んじた。神祇信仰を排したわけではない点にも注意する。

ひっかけポイント
「和=服従・議論の禁止」と歪める選択肢が定番。憲法十七条はむしろ独断を戒め、衆議を求めている。武家法(御成敗式目など)との混同にも注意。

選択肢の確認

①「仏教を排斥して神祇信仰のみを国家の宗教と定めた」
誤り。
誤答理由: 第二条は篤く三宝(仏・法・僧)を敬えと仏教を重んじており、仏教排斥・神祇信仰のみとする記述は事実と逆である。

②「「和を以て貴しとなす」と説き、人々が互いに議論を尽くして調和することを政治の根本に据えた」
正しい。
正解。憲法十七条の和は、党派心を捨てて議論を尽くし合意に至る協調の精神であり、独断を戒めて衆議を求めている。

③「「和」とは上位者への無条件の服従を意味し、臣下が意見を述べることを禁じた」
誤り。
誤答理由: 憲法十七条は「事は独り断ずべからず」と衆議を命じており、和を上位者への無条件の服従や議論の禁止とする理解は正反対である。

④「武士がはじめて定めた法典であり、御恩と奉公の主従関係を規定した」
誤り。
誤答理由: 憲法十七条は役人への道徳的規範であり、武家法ではない。御恩と奉公を定めた武家の法や慣習とは時代も性格も異なる。

覚えるポイント

  • 和を以て貴しとなす=議論を尽くす協調の精神
  • 篤く三宝(仏・法・僧)を敬えと仏教を重視
  • 役人への道徳的規範であり武家法ではない

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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