RN7-006公共・倫理 対策問題

倫理C 日本の思想(1) 古代日本の思想と仏教受容

奈良時代の僧行基についての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 3

正解

禁令を破って民衆への布教を行い、橋や池をつくる社会事業を進め、のちに東大寺の大仏造立にも協力した

この問題のポイント

行基の民間布教と社会事業、大仏造立への協力という事績を、鑑真・最澄・空也と区別できるかを問う問題。

解説

行基(668〜749年)は奈良時代の僧で、僧侶の民間布教が禁じられていた時代に、あえて民衆の中に入って仏の教えを説いた。同時に、橋を架け、灌漑用の池や布施屋(救護施設)をつくるなどの社会事業を各地で進め、民衆から行基菩薩と慕われた。
朝廷は当初これを弾圧したが、行基の民衆への影響力の大きさから方針を転じ、東大寺の大仏造立への協力を求めた。行基はこれに応じて勧進に力を尽くし、日本最初の大僧正の位を与えられた。
一方、唐から苦難の末に来日して正式な戒律を伝え、唐招提寺を開いたのは鑑真である。行基=民間布教と社会事業、鑑真=戒律の伝来という対比で整理しておく。

ひっかけポイント
鑑真(戒律・唐招提寺)との入れ替えが定番。市聖は平安時代の空也、延暦寺は最澄であり、人物と事績の対応を正確に。

選択肢の確認

①「比叡山に延暦寺を建てて天台宗を開いた」
誤り。
誤答理由: 比叡山延暦寺を開いて天台宗を伝えたのは平安時代の最澄であり、奈良時代の行基の事績ではない。

②「市中で念仏を勧めて市聖と呼ばれた」
誤り。
誤答理由: 市中で念仏を勧めて市聖と呼ばれたのは平安中期の空也であり、行基とは時代も活動内容も異なる。

③「禁令を破って民衆への布教を行い、橋や池をつくる社会事業を進め、のちに東大寺の大仏造立にも協力した」
正しい。
正解。行基は禁令下で民衆布教と社会事業(橋・池・布施屋)を行い、のちに東大寺大仏造立に協力して大僧正となった。

④「唐から来日して正式な戒律を伝え、唐招提寺を建てた」
誤り。
誤答理由: 唐から来日して戒律を伝え唐招提寺を建てたのは鑑真である。行基は日本の僧で、民間布教と社会事業で知られる。

覚えるポイント

  • 行基は民間布教と社会事業(橋・池・布施屋)
  • のち大仏造立に協力し大僧正に
  • 鑑真は戒律を伝え唐招提寺を開いた

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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