RN7-049公共・倫理 対策問題

倫理C 日本の思想(3) 近世の思想(儒学・国学・民衆思想)

二宮尊徳が説いた分度と推譲の説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 4

正解

分度とは自らの経済力に応じて支出の限度を定めること、推譲とは倹約で生じた余剰を家族の将来や他者・社会に譲ることをいう

この問題のポイント

報徳仕法の実践原理である分度と推譲の定義を正しく対応させられるかを問う問題。

解説

二宮尊徳の農村復興の方法(報徳仕法)は、勤労とともに分度推譲という二つの実践原理に支えられている。
分度とは、自分の田畑の収穫力や収入を正確に見積もり、それに応じて支出の限度を定めて、その範囲内で生活を立てることである。収入を超えた暮らしは家を滅ぼし、村を荒廃させる。分度は再建のすべての出発点とされた。
推譲とは、分度を守る倹約によって生じた余剰を、自分のためだけに使わず、子孫や家族の将来のために蓄え(自譲)、さらに他人や村・社会のために譲り出す(他譲)ことである。推譲された富は荒地の開発や困窮者の救済に用いられ、地域全体の復興を支えた。
個人の勤倹を社会の再建につなげるこの仕組みは、明治以降も報徳社運動として受け継がれた。

ひっかけポイント
分度(支出の限度)と推譲(余剰の譲与)の定義の入れ替えや、強制的な再分配・財産献上といった過激化した言い換えが定番の誤り。

選択肢の確認

①「分度とは身分制度を廃止すること、推譲とは財産をすべて国家に献上することをいう」
誤り。
誤答理由: 分度は身分制度の廃止ではなく、推譲も国家への財産献上ではない。いずれも生活再建のための経済的実践の原理である。

②「分度とは収入を無視して消費すること、推譲とは他人の財産を強制的に奪って分配することをいう」
誤り。
誤答理由: 分度は収入に応じた支出の節度であり、収入を無視した消費はその正反対。推譲も自発的な譲与であって強制的収奪ではない。

③「分度とは学問の程度を測ること、推譲とは師の学説を弟子に譲ることをいう」
誤り。
誤答理由: 分度・推譲は学問の程度や学説の継承のことではなく、報徳仕法における家計と共同体再建の方法である。

④「分度とは自らの経済力に応じて支出の限度を定めること、推譲とは倹約で生じた余剰を家族の将来や他者・社会に譲ることをいう」
正しい。
正解。分度は経済力に応じて支出の限度を定めること、推譲は倹約で生じた余剰を将来や他者・社会に譲ることである。

覚えるポイント

  • 分度=収入に応じて支出の限度を定める
  • 推譲=余剰を将来や他者・社会に譲る
  • 勤労・分度・推譲で農村を復興(報徳仕法)

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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