RN7-059公共・倫理 対策問題

倫理C 日本の思想(4) 近現代日本の思想

『武士道』を英文で著した新渡戸稲造についての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 3

正解

武士道を日本人の道徳の土台として世界に紹介し、国際連盟事務次長を務めるなど、太平洋の架け橋たらんとする生涯を送った

この問題のポイント

新渡戸稲造=英文『武士道』・国際連盟事務次長という組合せを、岡倉天心・内村鑑三と区別して問う問題。

解説

新渡戸稲造(1862〜1933年)は札幌農学校で内村鑑三とともに学び、キリスト教に入信した教育者・国際人である。
新渡戸は、宗教教育のない日本でどのように道徳が教えられるのかという欧米人の問いに答えるため、英文で**『武士道』(1899年)を著した。義・勇・仁・礼・誠・名誉・忠義といった武士の徳目を体系的に紹介し、武士道が日本人の道徳精神の土台をなしていることを世界に示したこの書は、各国語に訳されて広く読まれた。
「われ太平洋の
架け橋とならん」(要旨)という青年期の志のとおり、新渡戸は東京女子大学初代学長などとして教育に尽くすとともに、1920年から国際連盟事務次長**を務め、国際協調と文化交流のために活躍した。

ひっかけポイント
同じく英文で日本文化を発信した岡倉天心『茶の本』、内村鑑三『代表的日本人』との書名の入れ替えが最頻出。新渡戸=『武士道』・連盟事務次長で固定する。

選択肢の確認

①「『代表的日本人』を著し、無教会主義のキリスト教伝道に生涯を捧げた」
誤り。
誤答理由: 『代表的日本人』と無教会主義は内村鑑三の事績であり、新渡戸とは別人である。

②「国粋主義の立場から、西洋文明の摂取に全面的に反対した」
誤り。
誤答理由: 新渡戸は国際協調と文化の架橋に努めた国際人であり、西洋文明の摂取への全面反対という記述は正反対である。

③「武士道を日本人の道徳の土台として世界に紹介し、国際連盟事務次長を務めるなど、太平洋の架け橋たらんとする生涯を送った」
正しい。
正解。新渡戸は英文『武士道』で日本人の道徳を世界に紹介し、国際連盟事務次長を務めて太平洋の架け橋たらんとした。

④「『茶の本』を英文で著し、アジアは一つであると説いた」
誤り。
誤答理由: 『茶の本』とアジアは一つの主張は岡倉天心のものであり、新渡戸の著作・言葉ではない。

覚えるポイント

  • 新渡戸稲造=英文『武士道』(1899年)
  • 国際連盟事務次長として国際協調に尽力
  • 太平洋の架け橋を志した教育者

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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