KZ-R7T-07|地理総合・地理探究 対策問題
図中のCのような農業がみられるモンスーンアジアの稲作に関する知識として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る
正解: 2
正解
モンスーンアジアの稲作は多くの労働力を投入する集約的な農業であり、土地生産性は高いが労働生産性は低い傾向がある
この問題のポイント
アジア式稲作の特徴(労働集約・高い土地生産性)と、稲の栽培条件、二期作・二毛作の用語を問う。
解説
稲は生育期に高温と豊富な水を必要とする作物で、モンスーン(季節風)が夏に大量の雨をもたらすモンスーンアジアが世界の稲作の中心である。世界の米の約9割がアジアで生産され、中国・インド・東南アジア諸国が主産国である。
アジアの稲作は、平野の水田に家族労働を中心とする多くの労働力を投入する集約的農業として発達した。田植え・水管理・収穫に手間をかけるため土地生産性(面積当たり収量)は高いが、1人当たりの経営面積が小さいため労働生産性は低い。これが図のCの位置(横軸で大きく縦軸で小さい)に表れている。
熱帯・亜熱帯の水利に恵まれた地域では、同じ耕地で年に2回稲を栽培する二期作が行われる。これに対し、二毛作は同じ耕地で1年に異なる2種類の作物(例えば米と麦)を作ることをいい、区別が必要である。
近年は緑の革命による高収量品種の普及や機械化も進み、タイやベトナムは世界的な米の輸出国となっている。
ひっかけポイント
二期作(同じ作物を2回)と二毛作(異なる作物を2種類)の定義の入れ替えは最頻出。稲=多雨地域の作物という基本も揺らがないように。
選択肢の確認
①「二期作とは、同じ耕地で1年に異なる2種類の作物を1回ずつ栽培することをいう」
❌ 誤り。
誤答理由: 異なる2種類の作物を年1回ずつ作るのは二毛作である。二期作は同じ耕地で同じ作物(稲)を年2回栽培することを指す。
②「モンスーンアジアの稲作は多くの労働力を投入する集約的な農業であり、土地生産性は高いが労働生産性は低い傾向がある」
✅ 正しい。
正解。モンスーンアジアの稲作は家族労働中心の集約的農業で、面積当たり収量(土地生産性)は高いが1人当たり生産額(労働生産性)は低い。
③「アジアの稲作は機械化が徹底しており、労働生産性は世界で最も高い」
❌ 誤り。
誤答理由: アジアの稲作は1人当たり経営面積が小さく労働生産性は低い。世界最高なのはアメリカなどの企業的農業である。
④「稲は乾燥に強い作物であるため、降水量の少ない地域が栽培の中心である」
❌ 誤り。
誤答理由: 稲は生育期に高温と大量の水を必要とする作物で、多雨のモンスーンアジアが栽培の中心である。乾燥に強いという前提が誤り。
覚えるポイント
- 稲作の中心は高温多雨のモンスーンアジア
- 集約的稲作は土地生産性が高く労働生産性が低い
- 二期作=同一作物を年2回、二毛作=異なる作物を年2種
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。