KZ-R8T-02地理総合・地理探究 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和8年度 追・再試験

図が題材とする消費支出と所得水準の関係に関する知識として最も適切なものはどれか。

KZ-R8T-02の問題図版
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正解: 2

正解

消費支出に占める食料費の割合はエンゲル係数と呼ばれ、一般に所得水準が高いほど低くなる傾向がある

この問題のポイント

エンゲル係数の定義と、所得水準との関係(逆相関)を正しく理解しているかを問う。

解説

エンゲル係数は、家計の消費支出に占める食料費の割合を示す指標である。
食料は生きるために欠かせない支出であり、所得が増えてもその額には限度がある。そのため、所得水準が高くなるほど、消費支出全体に占める食料費の割合は低下する。この経験則から、エンゲル係数は生活水準を測る指標として使われ、値が高いほど生活にゆとりが少ないと解釈される。
国際比較では、発展途上国はエンゲル係数が高く、先進国は低い傾向がはっきり表れる。図のように、インドで食料費の割合が大きく、アメリカ合衆国や日本で小さいのはこの典型例である。
なお、先進国でも食生活の変化や食料価格の上昇で係数が上がることがあり、日本でも近年は外食の増加や物価上昇を背景にやや上昇傾向がみられる。指標の定義(食料費の割合)と、住居費や教育費など他の費目とを混同しないことが大切である。

ひっかけポイント
「所得が高いほどエンゲル係数も高い」という逆相関の取り違えが最頻出。定義を住居費などにすり替える選択肢にも注意。

選択肢の確認

①「食料費の割合は世界のどの国でもほぼ一定で、国による差はみられない」
誤り。
誤答理由: 食料費の割合は国の所得水準によって大きく異なり、図でもインドと日本・アメリカの間に明確な差がみられる。

②「消費支出に占める食料費の割合はエンゲル係数と呼ばれ、一般に所得水準が高いほど低くなる傾向がある」
正しい。
正解。エンゲル係数は消費支出に占める食料費の割合で、食料費には上限があるため所得が高いほど係数は低くなる。生活水準の指標として使われる。

③「エンゲル係数は所得水準が高い国ほど高くなる傾向がある」
誤り。
誤答理由: 相関の向きが逆である。所得が高い国ほど食料費の割合は低下し、エンゲル係数は小さくなる。

④「エンゲル係数とは消費支出に占める住居費の割合を指す」
誤り。
誤答理由: エンゲル係数は住居費ではなく食料費の割合である。定義のすり替えに注意する。

覚えるポイント

  • エンゲル係数=消費支出に占める食料費の割合
  • 所得水準が高いほどエンゲル係数は低い
  • 発展途上国は高く、先進国は低い傾向

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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