SG-A1-02地理総合・地理探究 対策問題

地理総合A 地図や地理情報システムで捉える現代世界(1) 地図・GISと現代世界

メルカトル図法の説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

経線と常に一定の角度で交わる等角航路が直線で表されるため、古くから海図として利用されてきた

この問題のポイント

メルカトル図法の性質を問う。「等角航路が直線=海図に利用」という対応と、高緯度ほど拡大するという弱点がわかれば解ける。

解説

メルカトル図法は16世紀に考案された正角図法で、経線と緯線が直角に交わる平行直線で描かれる。地図上の角度が正しいため、経線と常に一定の角度で交わりながら進む航路(等角航路)が直線で表される。羅針盤の指す方位を一定に保って航海できることから、海図として広く利用されてきた。
ただし弱点もある。緯線の間隔を高緯度ほど広げて角度を保つ仕組みのため、高緯度地方ほど面積が実際より大きく表される。グリーンランドが南アメリカ大陸と同じくらいに見えるのはこのためで、実際の面積は南アメリカ大陸の約8分の1にすぎない。
また、地球上の**最短経路(大圏航路)**はメルカトル図法上では直線にならず、高緯度側に膨らんだ曲線として表される。等角航路と大圏航路の違いは共通テスト頻出の論点である。

ひっかけポイント
「直線=最短経路」と考えるのは誤りで、メルカトル図法の直線は等角航路。最短の大圏航路が直線になるのは正距方位図法の中心からの直線である。高緯度は「拡大」であり縮小ではない。

選択肢の確認

①「経線と常に一定の角度で交わる等角航路が直線で表されるため、古くから海図として利用されてきた」
正しい。
正解。メルカトル図法は角度が正しい正角図法で、経線と一定の角度で交わる等角航路が直線となるため、羅針盤を用いる航海の海図に利用されてきた。

②「図上の任意の2地点を結ぶ直線が最短経路を表すため、航空図として利用されてきた」
誤り。
誤答理由: メルカトル図法上の直線は等角航路であり最短経路ではない。最短の大圏航路が中心からの直線になるのは正距方位図法である。

③「高緯度地方ほど面積が実際より小さく表されるため、極地方の地図に適している」
誤り。
誤答理由: メルカトル図法では高緯度ほど面積が実際より大きく表される。縮小ではなく拡大であり、極地方の表現には不向きである。

④「図の中心からの距離と方位が正しく表されるため、地震の震央からの距離の計測に適している」
誤り。
誤答理由: 中心からの距離と方位が正しいのは正距方位図法の性質であり、メルカトル図法にはその性質はない。

覚えるポイント

  • メルカトル図法は正角図法、等角航路が直線→海図に利用
  • 高緯度ほど面積が拡大(グリーンランドの誇張が典型例)
  • 大圏航路(最短経路)は直線にならない

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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