TK9-008地理総合・地理探究 対策問題

地理総合A 地図や地理情報システムで捉える現代世界(1) 地図・GISと現代世界

東京からサンフランシスコへ向かう航空機の最短経路(大圏航路)は、メルカトル図法の地図上でどのように描かれるか。最も適切なものを選べ。

解答・解説を見る

正解: 4

正解

両都市を結ぶ直線よりも高緯度側(アリューシャン列島の方向)に膨らむ曲線になる

この問題のポイント

大圏航路(最短経路)がメルカトル図法上でどう見えるかを問う。図法の性質と航路の性質を対応させる、地図分野の最頻出テーマである。

解説

地球上の2地点間の最短経路は、地球の中心を通る平面で切った円(大円)に沿う**大圏航路(大圏コース)**である。
メルカトル図法は角度が正しく表される図法で、等角航路(経線と常に同じ角度で交わる航路)が直線で描かれる。その代償として高緯度ほど距離と面積が拡大されるため、大圏航路は直線にならず、高緯度側に膨らんだ曲線として描かれる。
東京とサンフランシスコはほぼ同緯度(北緯35度前後)にあるが、最短経路は両都市を結ぶ直線的な経路ではなく、アリューシャン列島付近の高緯度側を通る。実際の航空路もこの大圏航路に近い経路をとる。
逆に、正距方位図法では図の中心からの直線が大圏航路を示す。図法ごとに「直線が何を意味するか」を整理しておくことが、この分野の考察問題を解く鍵になる。

ひっかけポイント
「地図上の直線=最短」という直感を突く問題。メルカトル図法の直線は等角航路であり、最短の大圏航路ではない。

選択肢の確認

①「両都市を結ぶまっすぐな直線になる」
誤り。
誤答理由: メルカトル図法上の直線は等角航路であり、最短経路ではない。大圏航路が直線になるのは中心からみた正距方位図法である。

②「両都市を結ぶ直線よりも低緯度側(ハワイの方向)に膨らむ曲線になる」
誤り。
誤答理由: 膨らむ向きが逆。北半球の2都市間の大圏航路は低緯度側ではなく高緯度側を通る。

③「経線と常に同じ角度で交わる曲線になる」
誤り。
誤答理由: 経線と常に同じ角度で交わるのは等角航路の定義であり、大圏航路の説明ではない。両者は赤道上などを除き一致しない。

④「両都市を結ぶ直線よりも高緯度側(アリューシャン列島の方向)に膨らむ曲線になる」
正しい。
正解。メルカトル図法は高緯度ほど拡大されるため、最短の大圏航路は直線ではなく高緯度側(アリューシャン方向)に膨らむ曲線として描かれる。

覚えるポイント

  • 最短経路は大圏航路で、メルカトル図法では高緯度側に膨らむ曲線
  • メルカトル図法の直線は等角航路
  • 東京〜サンフランシスコ間はアリューシャン付近を通る

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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