SG2-A01|地理総合・地理探究 対策問題
メルカトル図法の世界地図でグリーンランドが南アメリカ大陸と同じくらいの大きさに描かれる理由として最も適切なものはどれか。
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正解: 2
正解
高緯度ほど緯線方向・経線方向の拡大率が大きくなる図法のため、高緯度にあるグリーンランドが実際より大きく描かれるから
この問題のポイント
メルカトル図法のひずみの仕組みを問う。「角度を正しく保つ代償として高緯度ほど拡大する」という図法の構造がわかれば解ける。
解説
地球儀では緯線の長さは高緯度ほど短くなるが、メルカトル図法ではすべての緯線が赤道と同じ長さの平行線として描かれる。つまり高緯度の緯線ほど実際より引き伸ばされている。さらに、角度を正しく保つ(正角)ために経線方向も同じ比率で引き伸ばすので、高緯度ほど距離も面積も拡大されていく。
その結果、北緯60度では長さが実際の約2倍、面積は約4倍に誇張される。グリーンランドは大部分が北緯60度以上の高緯度にあるため、地図上では南アメリカ大陸(赤道付近が中心)と同じくらいに見えるが、実際の面積は南アメリカ大陸の約8分の1にすぎない。ロシアやカナダが巨大に見えるのも同じ理由である。
このひずみのため、メルカトル図法の地図で面積や距離を比較してはならない。分布や面積の比較には正積図法(モルワイデ図法など)を使う、という図法の使い分けが読図の基本となる。
ひっかけポイント
メルカトル図法は「正角」図法であり「正積」ではない。ひずみの向きは「高緯度ほど拡大」であり、低緯度縮小と説明を裏返した選択肢に注意。
選択肢の確認
①「低緯度地方ほど拡大率が大きくなる図法のため、赤道付近の南アメリカ大陸が実際より小さく描かれるから」
❌ 誤り。
誤答理由: ひずみの向きが逆である。メルカトル図法では低緯度ではなく高緯度ほど拡大率が大きくなる。
②「高緯度ほど緯線方向・経線方向の拡大率が大きくなる図法のため、高緯度にあるグリーンランドが実際より大きく描かれるから」
✅ 正しい。
正解。メルカトル図法は角度を保つために高緯度ほど緯線・経線方向とも拡大されるため、高緯度のグリーンランドが著しく誇張して描かれる。
③「グリーンランドの実際の面積が、南アメリカ大陸とほぼ等しいから」
❌ 誤り。
誤答理由: グリーンランドの実際の面積は南アメリカ大陸の約8分の1にすぎず、ほぼ等しいという説明は事実に反する。
④「メルカトル図法は面積が正しく表される正積図法だから」
❌ 誤り。
誤答理由: メルカトル図法は角度が正しい正角図法であり、面積が正しい正積図法ではない。だからこそ面積のひずみが生じる。
覚えるポイント
- メルカトル図法は高緯度ほど面積・距離が拡大
- グリーンランドの実面積は南アメリカ大陸の約8分の1
- 面積の比較には正積図法を使う
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。