TK4-034地理総合・地理探究 対策問題

地理探究A 現代世界の系統地理的考察(2) 資源、産業

小麦の生産と貿易についての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 2

正解

生産は中国・インドが多いが、輸出ではロシアなどの黒土地帯や新大陸の国々が上位を占める国際商品である

この問題のポイント

小麦の「生産上位国」と「輸出上位国」のずれ、国際商品としての性格を問う。

解説

小麦は冷涼・半乾燥の気候にも耐える主食作物で、世界で最も広く栽培されている。
生産中国・インドが上位だが、両国は人口が多く国内で消費するため、輸出余力は小さい。
輸出では、

  • ロシア(チェルノーゼム地帯の生産拡大で近年世界第1位)
  • アメリカ・カナダ・オーストラリア・フランス
  • ウクライナ(黒土地帯。2022年のロシアによる侵攻で輸出が滞り世界的な価格高騰を招いた)
    が上位を占める。生産量の2割以上が国際取引される国際商品であり、輸出国の作柄や政情が世界の食料事情を直撃する。
    栽培には、冬に種をまく冬小麦と、寒冷地で春にまく春小麦があり、南北両半球で収穫期が異なるため一年中どこかで収穫がある(世界の小麦カレンダー)。日本は消費量の8割以上をアメリカ・カナダ・オーストラリアからの輸入に頼る。

ひっかけポイント
米と同じく「生産上位=輸出上位ではない」構図が急所。輸出1位がロシアである点、ウクライナ侵攻と価格高騰の時事も問われる。

選択肢の確認

①「小麦の輸出は生産第1位の中国が独占している」
誤り。
誤答理由: 生産1位の中国は国内消費が大きく輸出余力に乏しい。輸出1位は近年ロシアである。

②「生産は中国・インドが多いが、輸出ではロシアなどの黒土地帯や新大陸の国々が上位を占める国際商品である」
正しい。
正解。小麦の生産は中国・インドが多いが国内消費が大きく、輸出ではロシアをはじめ新大陸諸国やウクライナなど黒土地帯の国々が上位を占める国際商品である。

③「小麦は高温多雨の熱帯雨林気候で最もよく育つ作物である」
誤り。
誤答理由: 小麦は冷涼・半乾燥に適した作物で、高温多雨の熱帯雨林気候は栽培に不向きである。

④「生産も輸出も日本が世界第1位である」
誤り。
誤答理由: 日本は小麦の大部分をアメリカ・カナダ・オーストラリアから輸入する側であり、生産・輸出1位ではない。

覚えるポイント

  • 生産は中国・インド、輸出はロシアが第1位
  • 貿易率が高い国際商品で価格変動が世界に波及
  • 日本は輸入の大部分を米国・カナダ・豪州に依存

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

関連問題

TK4-033TK4-035