TK7-005地理総合・地理探究 対策問題

地理探究B 現代世界の地誌的考察(1) 現代世界の地域区分

世界を地域区分する際の指標について考察した文として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 1

正解

何を指標に選ぶかによって地域の境界は変わるため、区分の目的に応じて適切な指標を選ぶ必要がある

この問題のポイント

地域区分が指標に依存する相対的な枠組みであることを理解しているかを問う。

解説

地域区分は、気候・地形といった自然的指標、言語・宗教・民族といった文化的指標、所得水準・産業構造といった経済的指標など、さまざまな指標に基づいて行われる。
重要なのは、指標が変われば地域の境界も変わるという点である。例えば気候で区分すれば北アフリカと西アジアは同じ乾燥地域にまとまるが、州の区分では別の地域に分かれる。逆に、アラビア語とイスラームという文化的指標でみれば両者は一つのまとまりとして捉えられる。
また、国境と文化の分布は必ずしも一致しない。一つの国に複数の言語や宗教が併存する多民族国家は多く、同じ民族が複数の国に分かれて住む例(クルド人など)もある。
したがって地域区分に唯一の正解はなく、何を明らかにしたいかという目的に応じて指標を選ぶことが地理的な考察の出発点となる。

ひっかけポイント
「どの指標でも境界は一致する」「国境と文化の境界は必ず一致する」という断定が定番の誤り。地域区分は目的に応じた便宜的な枠組みである。

選択肢の確認

①「何を指標に選ぶかによって地域の境界は変わるため、区分の目的に応じて適切な指標を選ぶ必要がある」
正しい。
正解。地域区分は指標に依存する相対的な枠組みであり、自然・文化・経済など目的に応じた指標の選択が必要である。

②「どの指標を用いても地域区分の境界は常に一致するので、指標の選択を検討する必要はない」
誤り。
誤答理由: 気候による区分と言語による区分の境界が一致しないように、指標が変われば地域の境界も変わる。

③「自然環境による区分だけが客観的な地域区分であり、言語や宗教による区分は地域区分とは呼べない」
誤り。
誤答理由: 言語や宗教など文化的指標による区分も立派な地域区分であり、文化圏の考察に不可欠である。

④「国境は言語や宗教の分布の境界と必ず一致するため、国単位の区分だけで文化圏を正確に捉えられる」
誤り。
誤答理由: 一つの国に複数の言語・宗教が併存する多民族国家は多く、国境と文化の分布は一致するとは限らない。

覚えるポイント

  • 地域区分の指標には自然・文化・経済などがある
  • 指標が変われば地域の境界も変わる
  • 国境と言語・宗教の分布は一致するとは限らない

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

関連問題

TK7-004TK7-006