TK7-031地理総合・地理探究 対策問題

地理探究B 現代世界の地誌的考察(2) 現代世界の諸地域

フィリピンの経済と社会について述べた文として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 2

正解

英語能力を生かしたコールセンターなどのサービス業や、海外へ渡った出稼ぎ労働者からの送金が経済を支えている

この問題のポイント

アメリカ統治の歴史に由来する英語力と、海外出稼ぎ労働者の送金というフィリピン経済の特徴を問う。

解説

フィリピンはスペインに続いて20世紀前半にアメリカの統治を受けた歴史をもち、英語が広く通用する。この言語能力を生かし、近年は欧米企業のコールセンターや事務処理などの業務を請け負うサービス産業が急成長し、重要な外貨獲得源となっている。
もう一つの柱が海外出稼ぎ労働者である。看護師・介護士・船員・家事労働者などとして世界各地へ渡った労働者は1000万人規模にのぼり、その本国への送金はGDPの1割近くを占めて家計と経済を支えている。
農業では、ミンダナオ島のバナナのプランテーションが有名で、日本への輸出も多い。宗教はカトリックが多数派だが、南部ミンダナオ島にはイスラーム教徒が多く、分離独立をめぐる紛争も経験した。人口は約1.2億に達し、若年層の多い人口構成が続く。

ひっかけポイント
フィリピンは「英語が通用する国」であり、コールセンター立地の理由として問われる。産油国ではなく、バナナや電子部品、送金が外貨の柱である。

選択肢の確認

①「フィリピンの最大の輸出品は国内で産出される原油である」
誤り。
誤答理由: フィリピンは産油国ではない。輸出はバナナや電子部品などで、原油は輸入に依存している。

②「英語能力を生かしたコールセンターなどのサービス業や、海外へ渡った出稼ぎ労働者からの送金が経済を支えている」
正しい。
正解。フィリピンはアメリカ統治の歴史から英語が通用し、コールセンターなどのサービス業と海外出稼ぎ労働者の送金が経済を支える。

③「フィリピンでは英語がまったく通じないため、外国向けサービス業は発達していない」
誤り。
誤答理由: フィリピンでは英語が広く通用し、それがコールセンター誘致の強みである。通じないという記述は正反対である。

④「フィリピンは労働者の受け入れ専門の国であり、海外への出稼ぎはみられない」
誤り。
誤答理由: フィリピンは世界有数の労働力送り出し国であり、1000万人規模の国民が海外で働いている。

覚えるポイント

  • アメリカ統治の歴史から英語が広く通用しサービス業が成長
  • 海外出稼ぎ労働者の送金が経済を支える
  • ミンダナオ島のバナナは日本向け輸出が多い

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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