TK7-066|地理総合・地理探究 対策問題
モノカルチャー経済について述べた文として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
特定の一次産品の輸出に依存する経済構造であり、国際価格の変動によって国の経済全体が左右されやすい
この問題のポイント
モノカルチャー経済の定義と、その脆弱性(価格変動への依存)、植民地支配という歴史的起源を問う。
解説
モノカルチャー経済とは、特定の農産物や鉱産資源など少数の一次産品の生産・輸出に依存する経済構造をいう。植民地時代に、宗主国が本国向けの商品作物(カカオ・コーヒー・落花生など)や鉱産資源の生産を植民地に割り当てたことに起源をもち、アフリカや中南米の途上国に独立後も引き継がれた。
その弱点は、一次産品の国際価格の不安定さにある。天候による豊凶や世界景気で価格が大きく変動するため、輸出収入が安定せず、国家財政や開発計画が振り回される。また、輸出用作物の栽培が優先されて自国の食料生産が不足したり、工業化に必要な資本の蓄積が進まなかったりする問題もある。
先進国との貿易条件の不利を是正しようとする動きがUNCTADなどでの南北問題の交渉であり、公正な価格で取引するフェアトレードも改善の試みの一つである。
ひっかけポイント
モノカルチャーは「単一・少数の一次産品」への依存であり、多様な工業製品の輸出とは正反対。価格が「常に安定」という記述は脆弱性の核心を覆す誤り。
選択肢の確認
①「モノカルチャー経済は植民地支配とは無関係に自然に成立したものである」
❌ 誤り。
誤答理由: モノカルチャーは宗主国が植民地に商品作物や資源の生産を割り当てたことに起源をもつ。植民地支配と不可分である。
②「特定の一次産品の輸出に依存する経済構造であり、国際価格の変動によって国の経済全体が左右されやすい」
✅ 正しい。
正解。モノカルチャー経済は少数の一次産品への依存構造であり、国際価格の変動で経済全体が左右される脆弱性をもつ。
③「モノカルチャー経済とは、多様な工業製品を輸出する経済構造のことである」
❌ 誤り。
誤答理由: モノカルチャーは特定の一次産品への依存を指す。多様な工業製品の輸出はむしろ対極の構造である。
④「一次産品の国際価格は常に安定しているため、モノカルチャー経済に不利益はない」
❌ 誤り。
誤答理由: 一次産品の価格は天候や景気で大きく変動する。常に安定という記述は、この経済構造の弱点を否定する誤りである。
覚えるポイント
- 少数の一次産品の輸出に依存する経済構造
- 起源は植民地時代の商品作物・資源の生産割り当て
- 価格変動に弱く、フェアトレードなどが改善の試み
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。