TK7-065地理総合・地理探究 対策問題

地理探究B 現代世界の地誌的考察(2) 現代世界の諸地域

アフリカの国境について述べた文として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

植民地分割の際に経線や緯線を利用して引かれた境界が独立後も国境として残り、民族の分布と一致しない国境が紛争の背景となった

この問題のポイント

アフリカに直線的国境が多い理由(植民地分割)と、それが民族問題・紛争に結び付く構図を問う。

解説

アフリカの地図には、経線・緯線に沿った直線的な国境が目立つ。これは19世紀末、ヨーロッパ列強がベルリン会議(1884〜85年)を機に、現地の民族や文化の分布を無視して植民地の境界を人為的に引いた名残である。数理的国境とも呼ばれ、エジプトとリビアの国境などが典型である。
第二次世界大戦後、アフリカ諸国は次々と独立し、1960年には17か国が独立して「アフリカの年」と呼ばれた。独立に際して、混乱を避けるため植民地時代の境界がそのまま国境として引き継がれた。その結果、一つの民族が複数の国に分断されたり、対立する複数の民族が一つの国に含まれたりする状態が固定され、ナイジェリアの内戦やルワンダの民族対立など、独立後の民族紛争や内戦の背景となった。
国境という人為的な線が民族分布と食い違うことの帰結を問う、アフリカ地誌の最重要論点である。

ひっかけポイント
直線的国境は自然の地形ではなく植民地分割の産物。独立時に境界は「廃止」ではなく「引き継がれた」ことが紛争の火種となった点が核心である。

選択肢の確認

①「直線的な国境は、自然にできた山脈の稜線に沿って生じたものである」
誤り。
誤答理由: 直線的国境は経線・緯線を利用した人為的な線であり、山脈など自然の地形に沿ったものではない。

②「植民地時代の境界は、各国の独立の際にすべて廃止された」
誤り。
誤答理由: 独立の際、混乱を避けるため植民地時代の境界はそのまま国境として引き継がれた。廃止されたという記述は誤りである。

③「植民地分割の際に経線や緯線を利用して引かれた境界が独立後も国境として残り、民族の分布と一致しない国境が紛争の背景となった」
正しい。
正解。植民地分割で経緯線に沿って引かれた人為的境界が独立後も国境として残り、民族分布との不一致が紛争の背景となった。

④「アフリカの国境はすべて民族の分布に沿って引かれている」
誤り。
誤答理由: アフリカの国境の多くは民族分布を無視して引かれた植民地境界の継承であり、民族に沿っているという記述は正反対である。

覚えるポイント

  • 直線的国境は列強の植民地分割で引かれた人為的境界
  • 独立後もそのまま国境として引き継がれた
  • 民族の分断・混在が紛争の背景となった

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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