TK9-094|地理総合・地理探究 対策問題
地域調査における聞き取り調査の進め方として最も適切なものはどれか。
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正解: 3
正解
事前に連絡して訪問の約束を取り、質問事項を準備し、相手の負担や個人情報に配慮して行う
この問題のポイント
聞き取り調査の作法と倫理を問う。準備・配慮・情報の扱いという3つの観点で適否を判断できるかが軸である。
解説
聞き取り調査は、統計や文献に現れない生の情報(経緯・実感・工夫など)を得られる貴重な方法だが、相手の協力があって初めて成り立つ。適切な進め方の要点は次のとおりである。
- 事前準備:訪問先に連絡して**約束(アポイントメント)**を取り、調査の目的を伝える。質問事項をあらかじめ整理し、相手について予備調査をしておくと短時間で深く聞ける
- 当日の配慮:営業や作業の妨げにならない時間帯を選び、長時間の拘束を避ける。録音や写真撮影は必ず許可を得る
- 情報の扱い:聞いた内容を発表に使う際は本人の了解を得て、個人情報やプライバシーを保護する。氏名の公表の可否も確認する
また、回答を自分の仮説に沿うよう誘導することは、データをゆがめる行為であり厳禁である。ありのままの回答を記録し、仮説と異なればそれ自体を発見として扱う。
ひっかけポイント
「調査のためなら相手の都合や情報の扱いは二の次でよい」とする選択肢が誤答の定番。調査は相手の協力の上に成り立つ。
選択肢の確認
①「回答が自分の仮説と違っていた場合は、仮説に合う回答になるまで誘導する」
❌ 誤り。
誤答理由: 仮説に合う回答へ誘導することは、データをゆがめる行為であり、ありのままの回答を記録するという原則に反する。
②「聞いた内容は相手の許可なくそのまま氏名付きで公表してよい」
❌ 誤り。
誤答理由: 聞き取り内容の公表には本人の了解が必要で、氏名などの個人情報の無断公表はプライバシーの侵害にあたる。
③「事前に連絡して訪問の約束を取り、質問事項を準備し、相手の負担や個人情報に配慮して行う」
✅ 正しい。
正解。聞き取り調査は事前の約束と質問の準備を整え、相手の負担・許可・個人情報に配慮して行うのが基本の作法である。
④「アポイントなしで突然訪問し、相手の営業中でも長時間質問を続ける」
❌ 誤り。
誤答理由: 無断の訪問や営業妨害となる長時間の質問は相手の迷惑であり、協力を得られず調査自体が成り立たなくなる。
覚えるポイント
- 聞き取りは事前の約束と質問準備が基本
- 相手の負担・許可・個人情報に配慮する
- 回答の誘導や無断公表は調査倫理に反する
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。