TK9-095|地理総合・地理探究 対策問題
アンケート調査の設計についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 2
正解
「この商店街は不便だと思いませんか」のような誘導的な質問を避け、回答者の偏りにも注意して設計する
この問題のポイント
アンケート調査の設計上の注意点を問う。誘導質問の排除と標本の偏り(サンプルの偏り)という2大原則が軸である。
解説
アンケートは多数の人の意見や行動を数量的に把握できる方法だが、設計を誤ると見かけだけそれらしい誤ったデータが生まれる。注意点は次のとおりである。
- 誘導質問を避ける:「不便だと思いませんか」のように特定の答えを促す聞き方は、回答を一方へ偏らせる。「商店街の利用について感じることを選んでください」のように中立的な表現にする
- 回答者の偏りに注意:友人だけ、特定の年齢層だけ、平日昼間の通行人だけ、といった集め方では、地域全体の意見を代表しない。年齢・性別・立場が偏らないよう回答者の構成を考え、結果を示すときも「誰に聞いたか」を明記する
- 回答しやすい設計:質問数を絞り、選択肢は重複や漏れがないようにする
同一人物の重複回答は件数の水増しであり、データの偽造にあたる。集計結果は回答者数とともに示し、少数の回答から強い結論を引き出さないことも大切である。
ひっかけポイント
誘導質問と偏った標本は「回答は集まるが使えないデータ」を生む。形式の適否だけでなくデータの質を損なう設計を見抜かせる問題が出る。
選択肢の確認
①「回答数は多いほど良いので、同じ人に何度も回答してもらい件数を水増しする」
❌ 誤り。
誤答理由: 同じ人の重複回答は件数の水増しでありデータの偽造にあたる。回答数の多さより標本の質が重要である。
②「「この商店街は不便だと思いませんか」のような誘導的な質問を避け、回答者の偏りにも注意して設計する」
✅ 正しい。
正解。特定の答えを促す誘導質問を避けて中立的な質問文を作り、回答者の年齢や立場の偏りにも注意することが、使えるデータを得る条件である。
③「自分の望む結果が出るように、質問文はできるだけ誘導的に作るのがよい」
❌ 誤り。
誤答理由: 誘導的な質問は回答を一方へ偏らせ、実態を反映しないデータを生む。望む結果を得るための設計は調査の目的に反する。
④「回答者は集めやすい友人だけで構成すれば、地域全体の意見として扱える」
❌ 誤り。
誤答理由: 友人だけの回答は年齢や立場が偏った標本であり、地域全体の意見を代表するものとして扱うことはできない。
覚えるポイント
- 質問文は中立的にし、誘導表現を避ける
- 回答者の構成の偏りに注意し、属性を記録する
- 結果は回答者数・集め方とともに示す
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。