JH-D3-07|歴史総合・日本史探究 対策問題
昭和恐慌(1930年〜)の説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
浜口内閣の金解禁が世界恐慌と重なって深刻な不況となり、農村では欠食児童や女子の身売りが社会問題化した
背景・因果
浜口雄幸内閣の蔵相井上準之助は緊縮財政と金解禁(1930年)を断行したが、世界恐慌と重なって輸出が激減し、昭和恐慌となった。生糸価格の暴落と豊作飢饉・凶作が農村を直撃し、身売り・欠食児童が社会問題化。政党政治への不信が軍部台頭の土壌となり、犬養内閣の高橋是清が金輸出再禁止で転換を図った。
覚えるポイント
核となる対応:「浜口内閣の金解禁が世界恐慌と重なって深刻な不況となり、農村では欠食児童や女子の身売りが社会問題化した」。浜口雄幸内閣の1930年金解禁と緊縮が世界恐慌に重なり、輸出減・物価下落を深刻化させた。生糸価格暴落で農村では欠食児童や娘の身売りが問題となった。
混同防止「金輸出再禁止が原因で起こった不況である」:金輸出再禁止は昭和恐慌の原因ではなく、犬養毅内閣の高橋是清が1931年に行った恐慌対策である。原因側は井上準之助による金解禁と緊縮である。
選択肢別の検討
① ❌ 誤答「都市部のみの不況で、農村には影響がなかった」
生糸価格の暴落や米価下落、凶作が農村を直撃したため、都市部だけの不況ではない。農家負債と身売りの増加が農村被害の識別点になる。
② ❌ 誤答「この恐慌を機に政党への信頼が高まった」
恐慌への対応の遅れは政党政治への不信を高め、軍部や国家改造運動が支持を得る一因となった。政党への信頼が高まったという説明は逆である。
③ ✅ 正解「浜口内閣の金解禁が世界恐慌と重なって深刻な不況となり、農村では欠食児童や女子の身売りが社会問題化した」
浜口雄幸内閣の1930年金解禁と緊縮が世界恐慌に重なり、輸出減・物価下落を深刻化させた。生糸価格暴落で農村では欠食児童や娘の身売りが問題となった。
④ ❌ 誤答「金輸出再禁止が原因で起こった不況である」
金輸出再禁止は昭和恐慌の原因ではなく、犬養毅内閣の高橋是清が1931年に行った恐慌対策である。原因側は井上準之助による金解禁と緊縮である。
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。