JT3-D23|歴史総合・日本史探究 対策問題
高橋是清蔵相が昭和恐慌からの脱出のためにとった政策として正しいものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
金輸出再禁止と積極財政で景気を回復させた
背景・因果
犬養内閣の高橋是清蔵相は1931年末に金輸出を再禁止して管理通貨制度へ移行し、円安による輸出拡大と赤字国債による軍事費・農村土木費の支出で、世界に先駆けて恐慌からの脱出を実現した。しかし後に軍事費の抑制へ転じると軍部の恨みを買い、二・二六事件で暗殺された。
覚えるポイント
「井上財政(金解禁・デフレ)と高橋財政(再禁止・リフレ)」の正反対の対比はグラフ問題の超定番。高橋財政が結果的に軍事費膨張の突破口になった二面性も問われる。
選択肢別の検討
① ❌ 誤答「消費税を導入して財政を再建した」
消費税を3%で導入したのは1989年の竹下登内閣である。1930年代の高橋財政は金輸出再禁止と赤字国債を用いた政策だった。
② ✅ 正解「金輸出再禁止と積極財政で景気を回復させた」
高橋是清は1931年末に金輸出を再禁止し、赤字国債を用いた積極財政と円安による輸出拡大で昭和恐慌からの回復を進めた。井上準之助の緊縮・金解禁とは反対の政策である。
③ ❌ 誤答「金解禁を断行してデフレを進めた」
1930年に金解禁を断行してデフレを深めたのは浜口内閣の井上準之助蔵相である。高橋はその失敗後に金輸出を再び禁止した。
④ ❌ 誤答「緊縮財政で軍事費を大幅に削減し続けた」
高橋は恐慌脱出時に軍事費や農村土木費を含む積極支出を行い、当初から緊縮を続けたわけではない。後に軍事費抑制へ転じたことが軍部の反発を招き、二・二六事件で暗殺された。
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。