JT3-D24|歴史総合・日本史探究 対策問題
1938年に制定され、議会の承認なしに政府が人と物資を戦争に動員できるようにした法律はどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正解
国家総動員法
背景・因果
日中戦争の長期化を受け、第1次近衛文麿内閣は1938年に国家総動員法を制定した。政府は議会の承認なしに勅令で労働力・物資・資金などを統制・動員できるようになり、議会は事実上形骸化した。この法律に基づき国民徴用令(1939年)などが次々に出された。
覚えるポイント
「授権法として議会を素通りできる仕組み」が核心。国民徴用令は総動員法に基づく勅令であり、法律と勅令の関係を問う出題が多い。
選択肢別の検討
① ✅ 正解「国家総動員法」
1938年の国家総動員法は、政府が議会の個別承認を経ず勅令で労働力・物資・資金を統制動員できるようにした。日中戦争の長期化を支える包括的な授権法だった。
② ❌ 誤答「治安維持法」
治安維持法は1925年に制定され、国体変革や私有財産制度否認を目的とする運動を取り締まった。人員・物資の総動員を政府へ包括委任した1938年法ではない。
③ ❌ 誤答「国民徴用令」
国民徴用令は1939年、国家総動員法に基づいて出された勅令で、労働者を軍需産業などへ動員した。国家総動員法そのものより一年後の具体的措置である。
④ ❌ 誤答「軍機保護法」
軍機保護法は軍事上の秘密の探知・漏洩を取り締まる法律で、1899年に制定され1937年に全面改正された。経済と労働力を包括的に統制する国家総動員法とは目的が異なる。
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。