JH-D3-13|歴史総合・日本史探究 対策問題
金融恐慌(1927年)について述べた記述として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
蔵相の失言から取付け騒ぎが起こり、田中義一内閣がモラトリアムを実施して鎮静化させた
背景・因果
議会での片岡直温蔵相の失言をきっかけに取付け騒ぎが広がり、震災手形を抱えた銀行や鈴木商店・台湾銀行が破綻の危機に陥った。若槻内閣総辞職後、田中義一内閣(高橋是清蔵相)が3週間のモラトリアム(支払猶予令)と日銀特別融資で鎮静化。中小銀行の整理で財閥系銀行への集中が進んだ。
覚えるポイント
核となる対応:「蔵相の失言から取付け騒ぎが起こり、田中義一内閣がモラトリアムを実施して鎮静化させた」。1927年、片岡直温蔵相の失言を契機に取付け騒ぎが広がり、田中義一内閣の高橋是清蔵相がモラトリアムと日銀特別融資で鎮静化した。金融機関の信用不安が核心である。
混同防止「株価の暴落から始まった世界規模の恐慌である」:株価暴落から始まった世界規模の恐慌は1929年の世界恐慌である。1927年の日本の金融恐慌は銀行取付けと震災手形問題を背景とする。
選択肢別の検討
① ❌ 誤答「金融恐慌の結果、金解禁が実施された」
金解禁は金融恐慌の直接の結果ではなく、浜口雄幸内閣の井上準之助蔵相が1930年に実施した。これは昭和恐慌を深刻化させた。
② ✅ 正解「蔵相の失言から取付け騒ぎが起こり、田中義一内閣がモラトリアムを実施して鎮静化させた」
1927年、片岡直温蔵相の失言を契機に取付け騒ぎが広がり、田中義一内閣の高橋是清蔵相がモラトリアムと日銀特別融資で鎮静化した。金融機関の信用不安が核心である。
③ ❌ 誤答「株価の暴落から始まった世界規模の恐慌である」
株価暴落から始まった世界規模の恐慌は1929年の世界恐慌である。1927年の日本の金融恐慌は銀行取付けと震災手形問題を背景とする。
④ ❌ 誤答「この恐慌で日本銀行が倒産した」
日本銀行は倒産せず、特別融資を通じて銀行救済を担った。破綻・休業したのは台湾銀行などの金融機関である。
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。