JT2-B08|歴史総合・日本史探究 対策問題
1352年に幕府が出した半済令の内容として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
荘園・公領の年貢の半分を軍費として武士に与える権限を守護に認めた
背景・因果
半済令は、戦乱の中で守護に年貢の半分を兵粮として武士に分与する権限を認めた。守護はこれをてこに荘園を侵食し、国内の武士を家臣化して守護大名へ成長した。
覚えるポイント
当初は近江・美濃・尾張の3国・1年限りだったが拡大した。守護請とセットで「荘園制侵食の道具」として覚える。
選択肢別の検討
① ❌ 誤答「貨幣の価値を半分に切り下げた」
半済の「半」は年貢の半分を指し、貨幣価値の切下げではない。南北朝内乱の軍費調達策であり、通貨政策ではない。
② ✅ 正解「荘園・公領の年貢の半分を軍費として武士に与える権限を守護に認めた」
1352年の半済令は、守護に荘園・公領年貢の半分を兵粮料として武士へ分与する権限を認めた。守護が荘園へ介入し、守護大名化する足場となった。
③ ❌ 誤答「年貢を半額に減免して農民を救済した」
農民が納める年貢そのものを半額免除する救済策ではない。徴収された年貢の半分を軍費へ振り向け、荘園領主の取り分を侵食した制度である。
④ ❌ 誤答「守護の領地を半分に削減した」
守護の所領を削減したのではなく、守護が荘園・公領の年貢へ介入できる範囲を広げた。守護権力を弱めるのではなく強めた。
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。