JT2-C30歴史総合・日本史探究 対策問題

日本史探究C 近世の日本と世界(3) 近世の国家・社会の展開と画期

江戸後期の出版文化について述べた記述として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 2

正解

貸本屋が発達し、買えない人々も小説などを読めるようになった

背景・因果

本は高価だったため貸本屋が発達し、十返舎一九や滝沢馬琴の作品は貸本を通じて全国の読者に届いた。読者層の広がりが、作家が原稿料で生活できる出版市場を成立させた。

覚えるポイント

「識字(寺子屋)×流通(貸本屋)×技術(整版)」の3要素で出版文化を説明させるのが共通テスト流。

選択肢別の検討

① ❌ 誤答「読者は武士に限られていた」
町人・女性・農村住民などにも読者が広がり、武士だけに限定されなかった。寺子屋の普及も識字を支えた。

② ✅ 正解「貸本屋が発達し、買えない人々も小説などを読めるようになった」
江戸後期には貸本屋が本を巡回・貸し出しし、高価な本を購入できない庶民も読本・滑稽本などを読めた。読者層の拡大を支えた。

③ ❌ 誤答「本の値段が安く、貸本屋は存在しなかった」
本は庶民にとって必ずしも安価ではなかったため、貸本屋が需要を満たした。貸本屋が存在しなかったという説明は出版文化の実態と逆である。

④ ❌ 誤答「出版は幕府の官営事業だけだった」
蔦屋重三郎など民間の版元が出版を担い、幕府は検閲した。出版が幕府官営事業だけだったのではない。

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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