DA-S24情報Ⅰ 対策問題

データの活用思考・計算

「朝食を食べる生徒は成績が良い」というクロス集計の結果から、「朝食を食べれば成績が上がる」と結論した。この推論の問題点として最も適当なものはどれか。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

関連と因果の混同(交絡の可能性) を問う問題です。クロス集計の関連は因果の証明ではありません。

解説

クロス集計は、2つの項目(朝食の有無×成績)の組み合わせごとに人数を数えて関連を見る、正しい分析手法です。問題は手法ではなく、結果の解釈にあります。「朝食を食べる生徒は成績が良い」という関連が見えても、「食べれば上がる」という因果はまだ証明されていません。

関連が観察されたとき、考えられる説明は少なくとも4つあります。(1)朝食→成績という因果、(2)逆向きの因果、(3)共通要因(交絡)——規則正しい生活習慣や家庭環境が朝食習慣と成績の両方を高めている、(4)偶然。この問題の推論は、(2)や(3)の可能性を検討せずに(1)へ飛びついた点が誤りです。

因果に近づくには、他の条件をそろえる工夫が必要です。生活習慣が似た生徒どうしで比べる(層別)、あるいは条件を無作為に割り当てて比較する実験が代表的な方法です。

共通テストの考察問題では、「この集計結果から言えることとして適当なもの」を選ばせ、因果を断定した選択肢を誤りにする形が頻出です。「関連が見えた→その関連に他の説明はないか」と一拍おく思考が得点につながります。

選択肢の確認

1.○ 相関(関連)と因果の混同、共通要因(交絡)の見落としという正しい指摘。
2.× クロス集計は2項目の関連を見る適切な道具。手法自体は正しい。
3.× 成績は点数などで数値化でき、分析は可能。
4.× 関連自体は集計に表れている。「関連なし」と断定するのも誤り。

ここだけは覚えよう

関連が見えても説明は4通り(因果・逆因果・交絡・偶然) — 断定の前に共通要因を疑う。

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