SO-S17情報Ⅰ 対策問題

情報社会の問題解決思考・計算

アンケート調査で「この新しい制度に反対ですか?賛成ですか?」と反対を先に置いて尋ねると、回答が影響を受けることがある。調査設計の注意点として最も適当なものはどれか。

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正解: 1

正答

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この問題のポイント

アンケート設計の中立性 を問う問題です。「収集段階のゆがみは、あとから直せない」が判断の軸です。

解説

アンケートは、問題解決の「情報収集・分析」段階で使う代表的な手法です。しかし集め方が偏っていると、どんなに精密に分析しても結論がゆがみます。データのゆがみ(偏り)をバイアスと呼び、収集段階で防ぐことが分析の信頼性の大前提です。

質問文がもたらすバイアスには型があります。問題文のように「反対ですか?賛成ですか?」と一方を先に置く順序の効果、「〜という問題があるとされる制度に賛成ですか」のような誘導的な言い回し、前の質問が後の回答に影響するキャリーオーバー効果などです。設計の手順としては、1. 聞きたいことを中立な言葉で表現する → 2. 選択肢や質問の順序が答えを誘導していないか点検する → 3. 少人数で試して分かりにくさや誘導がないか確かめる、という流れが基本です。

誤答の見抜き方も確認しましょう。「回答者数を増やせば影響が消える」は誤りです。質問文自体の偏りは全員に同じ方向にかかるので、人数を増やしても偏ったまま(偏りの平均は偏り)です。選択肢を何十個も並べれば回答者は疲れ、質が下がります。意図的な誘導は調査そのものを無意味にします。また、質問文だけでなく、特定の集団だけに聞く標本の偏り(サンプリングバイアス)にも注意が必要です。

共通テストでは、データ活用の場面で「調査設計の問題点を指摘させる」形で出ます。「人数を増やせば解決」型の引っかけが定番なので、「質問の偏りは人数では消えない」と覚えておきましょう。

選択肢の確認

1.○ 適切。表現・順序が回答を誘導しない中立な設計が基本。
2.× 質問自体の偏りは全員に同じ方向にかかるため、人数を増やしても消えない。
3.× 多すぎる選択肢は回答者を疲れさせ、回答の質を下げる。
4.× 誘導は調査の信頼性を根本から壊す。

ここだけは覚えよう

収集段階のバイアスは分析では取り除けない — 質問文の偏りは回答者数を増やしても消えない。

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