KZ-R7T-04|公共・政治経済 対策問題
図が扱う所得再分配の仕組みに関する知識として最も適切なものはどれか。

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正解: 1
正解
累進課税や社会保障給付による所得再分配は、ジニ係数を小さくする方向に働く
この問題のポイント
財政の所得再分配機能と、その手段(累進課税・社会保障)およびジニ係数の意味を問う基本問題。
解説
財政には、資源配分の調整・所得の再分配・景気の安定化という3つの機能がある。
所得再分配の中心的な手段は2つある。第一に累進課税であり、所得税では所得が高いほど高い税率が適用されるため、高所得者からより多くを徴収する。第二に社会保障給付であり、年金・医療・生活保護などを通じて低所得者や高齢者に所得が移転される。この両者により、再分配後の所得のジニ係数は当初所得より小さくなる。
これに対し消費税は、所得にかかわらず同じ税率で課されるため、所得に対する負担率は低所得者ほど高くなる。これを逆進性といい、累進性とは逆の性質である。軽減税率(8%)はその緩和策の一つである。
なお、所得再分配は税と社会保障つまり財政政策の役割であり、通貨量や金利を調節する日本銀行の金融政策の目的ではない。
ひっかけポイント
消費税の「逆進性」を「累進性」と入れ替える選択肢が最頻出。ジニ係数の0と1の意味の逆転にも注意。
選択肢の確認
①「累進課税や社会保障給付による所得再分配は、ジニ係数を小さくする方向に働く」
✅ 正しい。
正解。累進課税は高所得者からより多く徴収し、社会保障給付は低所得者へ所得を移転するため、いずれも再分配後のジニ係数を小さくする。
②「ジニ係数は、1に近いほど所得分配が平等であることを示す指標である」
❌ 誤り。
ジニ係数は0に近いほど平等、1に近いほど不平等である。0と1の意味を逆にしている。
③「消費税には、所得の高い人ほど所得に対する負担率が高くなる累進性がある」
❌ 誤り。
消費税は税率が一律のため所得に対する負担率は低所得者ほど高い。これは逆進性であり、累進性ではない。
④「所得再分配は、主に日本銀行の金融政策を通じて行われる」
❌ 誤り。
所得再分配は税と社会保障による財政の機能であり、通貨量や金利を調節する金融政策の役割ではない。
覚えるポイント
- 再分配の手段は累進課税と社会保障給付
- 消費税は逆進的、所得税は累進的
- 再分配は財政の機能であり金融政策の役割ではない
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。