KZ-R7TB-19|公共・政治経済 対策問題
資料2が扱う社会保障給付費の構成に関する知識として最も適切なものはどれか。

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正解: 1
正解
日本の社会保障給付費では、年金や医療・介護など高齢者関係の給付が児童・家族関係の給付を大きく上回っており、少子化対策への支出の拡充が課題とされている
この問題のポイント
社会保障給付の高齢者向けへの偏りと、高齢化に関する用語・数値の正確な理解を問う。
解説
資料2の注にあるとおり、高齢者関係給付費は老齢年金や医療・介護サービスなどの給付の総額、児童・家族関係給付費は児童手当や保育サービスなどの給付の総額である。
日本の社会保障給付費は年金・医療・介護という高齢者向けの給付が中心で、高齢者関係給付費の規模は児童・家族関係給付費を大きく上回る。児童・家族向けの支出は対GDP比で欧州諸国より小さいと指摘されてきており、児童手当の拡充やこども家庭庁の設置(2023年)など、少子化対策への支出拡充が近年の政策課題である。
用語の確認も重要である。高齢化率は総人口に占める65歳以上人口の割合をいい、75歳以上ではない。また高齢化率7%超の社会を高齢化社会、14%超を高齢社会、21%超を超高齢社会と呼ぶ。選択肢はこの2つを入れ替えている。日本は現在28%を超え、世界最高水準にある。
ひっかけポイント
高齢化社会(7%)と高齢社会(14%)の名称の入れ替えは最頻出。高齢化率の分子は65歳以上である点も正確に。
選択肢の確認
①「日本の社会保障給付費では、年金や医療・介護など高齢者関係の給付が児童・家族関係の給付を大きく上回っており、少子化対策への支出の拡充が課題とされている」
✅ 正しい。
正解。日本の社会保障給付は年金・医療・介護など高齢者関係が中心で、児童・家族関係を大きく上回り、少子化対策の拡充が課題である。
②「児童・家族関係給付費の総額は、高齢者関係給付費の総額を上回っている」
❌ 誤り。
規模の大小が逆である。高齢者関係給付費の方が児童・家族関係給付費を大きく上回っている。
③「高齢化率とは、総人口に占める75歳以上人口の割合をいう」
❌ 誤り。
高齢化率は総人口に占める65歳以上人口の割合であり、75歳以上ではない。
④「高齢化率が7%を超えた社会を高齢社会、14%を超えた社会を高齢化社会と呼ぶ」
❌ 誤り。
名称が逆である。7%超は高齢化社会、14%超が高齢社会と呼ばれる。
覚えるポイント
- 高齢者関係給付費は児童・家族関係給付費を大きく上回る
- 高齢化率は65歳以上人口の割合
- 7%超=高齢化社会、14%超=高齢社会、21%超=超高齢社会
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。