PE-C1-01公共・政治経済 対策問題

政治・経済C 国際政治(1) 国際法と国際連合

国際法についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

グロティウスは『戦争と平和の法』を著し、国際法の父と呼ばれる

この問題のポイント

国際法の基礎を問う問題。「グロティウス=国際法の父」の対応と、国際法の種類(条約と国際慣習法)、国際司法裁判所の同意原則がわかれば解ける。

解説

17世紀オランダの法学者グロティウスは、三十年戦争の惨禍を目の当たりにして『戦争と平和の法』を著し、国家間にも従うべき法があると説いた。『海洋自由論』でも知られ、「国際法の父」と呼ばれる。
国際法には2つの形式がある。

  • 条約:国家間の文書による合意。国連憲章や各種の人権条約など
  • 国際慣習法(慣習国際法):多くの国の慣行が法として認められたもの。公海自由の原則や内政不干渉の原則がその例で、明文化されていなくても国家を拘束する
    国内社会と異なり、国際社会には統一的な立法機関や強制的な執行機関がない。国際司法裁判所(ICJ)は国家間の紛争を裁くが、裁判の開始には紛争当事国双方の同意が必要であり、これが実効性の限界とされる。
    なお、集団殺害など重大な犯罪を犯した個人を裁く**国際刑事裁判所(ICC)**との区別も頻出である。

ひっかけポイント
『リヴァイアサン』はホッブズの著作で、著者の入れ替えに注意。国際法は条約だけでなく国際慣習法を含み、ICJの裁判には当事国の同意が必要という2点も定番の正誤ポイント。

選択肢の確認

①「グロティウスは『戦争と平和の法』を著し、国際法の父と呼ばれる」
正しい。
正解。グロティウスは三十年戦争の惨禍を背景に『戦争と平和の法』を著し、国家間にも従うべき法があると説いて国際法の父と呼ばれた。

②「国際法は条約のみから成り、国際慣習法は含まれない」
誤り。
誤答理由: 国際法は条約だけでなく、公海自由の原則のような国際慣習法(慣習国際法)も含む。慣習法も国家を法的に拘束する。

③「国際司法裁判所の裁判は、紛争当事国の同意がなくても開始できる」
誤り。
誤答理由: 国際司法裁判所の裁判は紛争当事国双方の同意がなければ開始できない。この同意原則が国際裁判の限界とされる。

④「グロティウスは『リヴァイアサン』を著し、国家主権の絶対性を論じた」
誤り。
誤答理由: 『リヴァイアサン』はホッブズの著作である。グロティウスの主著は『戦争と平和の法』『海洋自由論』である。

覚えるポイント

  • グロティウス『戦争と平和の法』=国際法の父
  • 国際法=条約+国際慣習法
  • ICJは当事国の同意が必要、個人を裁くのはICC

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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