PE7-006公共・政治経済 対策問題

政治・経済C 国際政治(1) 国際法と国際連合

国際連盟と国際連合の比較として最も適切なものはどれか。

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正解: 2

正解

国際連盟は総会・理事会が全会一致制で軍事的制裁の手段を欠いたが、国際連合は多数決制を採用し安保理による軍事的措置も可能とした

この問題のポイント

連盟の三つの欠陥(全会一致・経済制裁のみ・大国不参加)と、それを克服した国連の仕組みの対比を問う問題。

解説

国際連盟(1920年発足)は史上初の一般的国際平和機構だったが、三つの構造的欠陥を抱えていた。
第一に、総会・理事会の表決が全会一致制で、迅速な意思決定ができなかった。第二に、制裁手段が経済制裁にとどまり、軍事的制裁の手段を欠いた。第三に、提唱国アメリカが不参加(上院の反対)で、日本・ドイツ・イタリアも脱退するなど大国の関与が不安定だった。
この反省に立つ国際連合(1945年発足)は、表決に多数決制を導入し、安全保障理事会に経済制裁に加えて軍事的措置をとる権限を与え、平和維持の権限と責任を大国が参加する安保理に集中させた。
ただし大国一致の原則が拒否権として制度化され、これが新たな機能不全の原因にもなっている。

ひっかけポイント
「全会一致の連盟・多数決の国連」「経済制裁のみの連盟・軍事的措置も可能な国連」の対比を逆にする選択肢が定番。アメリカは連盟に不参加だった点も頻出。

選択肢の確認

①「国際連合は経済制裁の手段を持たず、軍事的措置のみで平和を維持する」
誤り。
誤答理由: 国連は非軍事的措置(経済制裁など)をまず用い、不十分な場合に軍事的措置をとる建て付けである。経済制裁の手段も持っている。

②「国際連盟は総会・理事会が全会一致制で軍事的制裁の手段を欠いたが、国際連合は多数決制を採用し安保理による軍事的措置も可能とした」
正しい。
正解。連盟は全会一致制・経済制裁のみという限界を持ち、国連は多数決制と安保理による軍事的措置でこれを克服しようとした。

③「国際連盟は多数決制だったが、国際連合はすべての議決に全会一致を必要とする」
誤り。
誤答理由: 逆である。連盟が全会一致制で、国連が多数決制を導入した。この対比が両組織の最大の違いの一つである。

④「国際連盟はアメリカの主導で発足し、アメリカは一貫して加盟し続けた」
誤り。
誤答理由: アメリカは上院の反対で国際連盟に参加しなかった。提唱国の不参加が連盟の弱体化の大きな要因だった。

覚えるポイント

  • 連盟の欠陥は全会一致・経済制裁のみ・米国不参加
  • 国連は多数決制と安保理の軍事的措置を導入
  • 大国一致原則は拒否権として制度化

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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