PE7-007公共・政治経済 対策問題

政治・経済C 国際政治(1) 国際法と国際連合

国連安全保障理事会の表決についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

実質事項の決定には、常任理事国5か国すべてを含む9理事国以上の賛成が必要である

この問題のポイント

安保理の構成(常任5・非常任10)と、実質事項にのみ拒否権が働く表決手続を問う問題。

解説

安全保障理事会は、国際の平和と安全の維持に主要な責任を負う国連の機関で、常任理事国5か国(アメリカ・イギリス・フランス・ロシア・中国)と、任期2年の非常任理事国10か国の計15か国で構成される。
表決は、手続事項では15か国中9か国以上の賛成で足りるが、実質事項では常任理事国すべての同意を含む9か国以上の賛成が必要である。常任理事国が1か国でも反対すれば決定は成立しない。これが拒否権(大国一致の原則)である。
安保理の決定は総会決議と異なり、全加盟国を法的に拘束する。非軍事的措置(経済制裁など)で不十分な場合には軍事的措置をとることもできる。
日本は非常任理事国への当選回数が最多だが、常任理事国ではない。

ひっかけポイント
拒否権が及ぶのは実質事項のみで、手続事項には及ばない。常任理事国に日本やドイツを紛れ込ませる選択肢、安保理決議に拘束力がないとする記述が定番の誤り。

選択肢の確認

①「実質事項の決定には、常任理事国5か国すべてを含む9理事国以上の賛成が必要である」
正しい。
正解。常任理事国は米英仏ロ中の5か国で、実質事項の決定には常任理事国すべての同意を含む9理事国以上の賛成が必要である。

②「常任理事国はアメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・日本の5か国である」
誤り。
誤答理由: 日本とドイツは常任理事国ではない。常任理事国は第二次世界大戦の主要戦勝国である米英仏ロ中の5か国である。

③「手続事項の決定にも常任理事国の拒否権が適用される」
誤り。
誤答理由: 拒否権が働くのは実質事項のみで、手続事項は9理事国以上の賛成で決定でき、拒否権は適用されない。

④「安保理の決議は勧告にとどまり、加盟国を法的に拘束することはない」
誤り。
誤答理由: 加盟国を法的に拘束するのは安保理の決定であり、総会決議は原則勧告にとどまる。優越関係が逆である。

覚えるポイント

  • 常任5か国(米英仏ロ中)と非常任10か国(任期2年)
  • 実質事項は常任理事国を含む9か国以上の賛成
  • 安保理の決定は全加盟国を拘束する

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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