KZ-R7HB-07|公共・政治経済 対策問題
表は国連安全保障理事会における決議の採択数と拒否権の行使回数を5年ごとに示す(1946〜2020年)。表の読み取りとして最も適切なものはどれか。

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正解: 4
正解
冷戦終結直後の1991〜1995年には決議の採択数が352本へ急増する一方、拒否権の行使回数は3回に激減しており、冷戦期との対照が読み取れる
この問題のポイント
安保理の機能が国際情勢によってどう変わったかを、採択数と拒否権行使回数の対の動きから読み取る問題。
解説
表をみると、冷戦期の安保理では、5年ごとの決議の採択数が数十〜100本程度にとどまる一方、拒否権の行使がたびたび繰り返されていた。1946〜1950年に44回、1981〜1985年に32回、1986〜1990年に34回など、米ソの対立が安保理の意思決定をしばしば麻痺させていたことがわかる。
これに対し、冷戦が終結した直後の1991〜1995年には、採択数が352本へと桁違いに急増し、拒否権の行使は3回まで激減した。湾岸戦争への対応や各地のPKO設立など、大国の協調によって安保理が活発に機能した時期である。
このように、同じ制度でも大国間の関係次第で機能の度合いが大きく変わることが、この表の核心的な読み取りである。
ひっかけポイント
「一貫して減少」型の選択肢は、冷戦末期や2010年代の増加で否定できる。採択数の最大は冷戦期ではなく1991〜1995年である。
選択肢の確認
①「拒否権の行使回数は、1946年以降一貫して減少し続けている」
❌ 誤り。
拒否権行使は1980年代に30回台へ増え、2010年代にも再び増加しており、一貫した減少ではない。
②「決議の採択数が最も多い時期は、1946〜1950年である」
❌ 誤り。
採択数の最大は1991〜1995年の352本であり、1946〜1950年の89本ではない。
③「冷戦期には、拒否権は一度も行使されていない」
❌ 誤り。
冷戦期には1946〜1950年の44回をはじめ拒否権が繰り返し行使されている。
④「冷戦終結直後の1991〜1995年には決議の採択数が352本へ急増する一方、拒否権の行使回数は3回に激減しており、冷戦期との対照が読み取れる」
✅ 正しい。
正解。1991〜1995年は採択数352本と桁違いに増え、拒否権行使は3回に激減しており、冷戦期との対照が明瞭である。
覚えるポイント
- 冷戦期は拒否権の応酬で安保理が機能不全に
- 冷戦終結直後は採択数が急増し拒否権行使は激減
- 安保理の機能は大国間関係に左右される
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。