PE4-011|公共・政治経済 対策問題
議院内閣制についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 1
正解
内閣は国会の信任に基づいて成立し、行政権の行使について国会に対し連帯して責任を負う
この問題のポイント
議院内閣制の定義を問う基本問題。大統領制(厳格な権力分立)との対比で、信任と連帯責任という2つのキーワードを押さえる。
解説
議院内閣制とは、内閣(行政府)の存立が議会の信任に基づき、内閣が議会に対して責任を負う仕組みである。18世紀以来のイギリスで発達した。
日本国憲法における表れは次のとおり。
- 内閣総理大臣は国会議員の中から国会が指名する(67条)
- 国務大臣の過半数は国会議員でなければならない(68条)
- 内閣は行政権の行使について国会に対し連帯して責任を負う(66条3項)
- 衆議院は内閣不信任決議ができ、内閣は衆議院の解散で対抗できる(69条)
これに対し、アメリカの大統領制は、国民が大統領を(形式上は間接選挙で)選び、大統領は議会に責任を負わず、議会の解散権も法案提出権も持たない。厳格な権力分立の大統領制と、立法・行政が協働する議院内閣制の対比は最頻出テーマである。
ひっかけポイント
「行政府の長を国民が直接選び、議会に責任を負わない」は大統領制の説明。信任・連帯責任・不信任と解散、のセットが議院内閣制の指標である。
選択肢の確認
①「内閣は国会の信任に基づいて成立し、行政権の行使について国会に対し連帯して責任を負う」
✅ 正しい。
正解。議院内閣制では内閣は国会の信任に基づいて成立し、行政権の行使について国会に対し連帯して責任を負う(憲法66条3項)。
②「行政府の長を国民が直接選挙で選び、行政府は議会に対して責任を負わない」
❌ 誤り。
誤答理由: 行政府の長を国民が選び議会に責任を負わないのはアメリカ型大統領制の説明である。議院内閣制とは対をなす制度である。
③「内閣は天皇に対してのみ責任を負い、国会との関係を持たない」
❌ 誤り。
誤答理由: 明治憲法下では国務大臣は天皇を輔弼したが、現憲法の内閣は国会に対して責任を負う。天皇にのみ責任を負うという説明は旧制度との混同である。
④「議会と行政府が完全に分離し、行政府の長は議会を解散できない」
❌ 誤り。
誤答理由: 議会と行政府の完全分離は大統領制の特徴である。議院内閣制では内閣が衆議院の解散権を持ち、両者は協働と抑制の関係にある。
覚えるポイント
- 内閣は国会の信任に基づき連帯責任を負う(66条3項)
- 首相は国会議員から国会が指名
- 大統領制は厳格な分立で議会に責任を負わない
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。