PE4-030|公共・政治経済 対策問題
小選挙区制の一般的な特徴として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正解
大政党に有利で二大政党制を促しやすい一方、死票が多くなる
この問題のポイント
小選挙区制の長所と短所を問う問題。「大政党有利・死票が多い」という特徴を比例代表制と対比して理解する。
解説
小選挙区制は、1つの選挙区から1人だけを選出する制度である。
特徴は次のように整理できる。
- 各選挙区で最多得票の1人しか当選しないため、落選者に投じられた票(死票)が多くなる
- 相対的に大政党に有利で、二大政党制を促し、政権が安定しやすい
- 得票率以上の議席率を第1党が得る過大代表が生じやすい
- 選挙区が狭く、選挙費用が比較的少ない
- 選挙区割りを恣意的に操作するゲリマンダーの危険がある
例えば各選挙区で51対49の接戦が続けば、得票率51%の政党が議席をほぼ独占しうる。民意の集約には優れるが、民意の反映という点では少数派の声が切り捨てられやすい。この「集約と反映」の対比が選挙制度論の軸である。
ひっかけポイント
「死票が少ない」「小政党に有利」は比例代表制の特徴との入れ替え。「同一政党候補どうしの争い」はかつての中選挙区制の弊害である。
選択肢の確認
①「小政党でも議席を得やすく、死票が最も少ない制度である」
❌ 誤り。
誤答理由: 小政党に有利で死票が少ないのは比例代表制の特徴である。小選挙区制はその正反対の性格を持つ。
②「得票率と議席率が常に完全に一致する」
❌ 誤り。
誤答理由: 小選挙区制では第1党が得票率以上の議席を得る過大代表が生じやすく、得票率と議席率は一致しない。
③「同一政党の候補者どうしの争いが激しくなりやすい」
❌ 誤り。
誤答理由: 同一政党の候補者どうしの争いは、1選挙区から複数人を選出した中選挙区制の弊害である。1人区の小選挙区制では生じにくい。
④「大政党に有利で二大政党制を促しやすい一方、死票が多くなる」
✅ 正しい。
正解。小選挙区制は各区で最多得票の1人だけが当選するため死票が多く、相対的に大政党に有利で二大政党制を促しやすい。
覚えるポイント
- 1区1人選出、死票が多く大政党に有利
- 二大政党制と政権の安定を促す
- 過大代表とゲリマンダーの危険
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。