PE9-063|公共・政治経済 対策問題
比例代表制の特徴についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 1
正解
得票率に応じて議席が配分されるため死票が少ないが、小党分立により連立政権となり政局が不安定になりやすい
この問題のポイント
比例代表制の長所と短所をセットで問う。「民意の忠実な反映」と「小党分立・連立政権」の表裏関係が核心。
解説
比例代表制は、各政党の得票率に比例して議席を配分する制度である。
長所
- 得票と議席のかい離が小さく、死票が少ない
- 少数政党にも議席獲得の道が開かれ、多様な民意が議会に反映される
短所 - 単独で過半数を取る政党が現れにくく、小党分立となりやすい。その結果連立政権が常態化し、政権の組み替えや交渉で政局が不安定になりやすい
- 政党本位の制度のため、候補者個人と有権者の結び付きが弱まりやすい
戦間期ドイツ(ワイマール共和国)で小党分立が政治の混乱を招いた例が、短所の歴史的実例としてよく引かれる。日本では衆参両院の選挙に比例代表が部分的に組み込まれており、議席配分にはドント式が用いられる。
ひっかけポイント
「死票が少ない=良いことづくめ」ではなく、小党分立・連立という統治面のコストとセットで評価させるのが共通テスト流。
選択肢の確認
①「得票率に応じて議席が配分されるため死票が少ないが、小党分立により連立政権となり政局が不安定になりやすい」
✅ 正しい。
正解。比例代表制は得票率に比例して議席を配分するため死票が少ないが、単独過半数の政党が生まれにくく、小党分立と連立政権により政局が不安定になりやすい。
②「大政党に極端に有利で、常に単独政権を生み出す」
❌ 誤り。
誤答理由: 大政党に有利で単独政権を生みやすいのは小選挙区制の特徴であり、比例代表制はむしろ小政党にも議席を与える。
③「死票が最も多くなる選挙制度である」
❌ 誤り。
誤答理由: 比例代表制は得票が議席に反映されやすく、死票が最も少ない部類の制度である。最多という記述は逆である。
④「有権者は政党ではなく必ず個人にのみ投票する」
❌ 誤り。
誤答理由: 比例代表制は政党への投票を基本とする。日本の参議院の非拘束名簿式のように個人名投票を認める場合もあるが、個人にのみ投票する制度ではない。
覚えるポイント
- 比例代表制は得票率に比例配分で死票が少ない
- 小党分立・連立政権化で政局不安定の恐れ
- 日本の議席配分はドント式
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。