PE6-022公共・政治経済 対策問題

政治・経済B 現代日本の経済(2) 金融と財政

管理通貨制度についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

通貨の発行量が金の保有量に縛られず、中央銀行が経済状況に応じて通貨量を調節できる制度

この問題のポイント

管理通貨制度と金本位制の違いを問う問題。「金の裏づけの有無」と「通貨量調節の自由度」の対比で解ける。

解説

かつての金本位制では、通貨は金と交換できる兌換紙幣であり、通貨の発行量は中央銀行の金保有量に制限されていた。通貨価値は安定する一方、金の量に縛られて景気に応じた通貨供給ができない欠点があった。
世界恐慌期に各国は金本位制を離脱し、管理通貨制度へ移行した。日本も1931年の金輸出再禁止を経てこの制度に移った。
管理通貨制度のもとでは、通貨は金と交換されない不換紙幣となり、中央銀行が経済状況に応じて通貨量を裁量的に調節できる。これにより機動的な金融政策が可能になった。
反面、通貨の発行に歯止めがかかりにくく、通貨を出しすぎればインフレーションを招く危険がある。通貨価値の安定は中央銀行の政策運営に委ねられている。

ひっかけポイント
金本位制=兌換紙幣・発行量は金に制限、管理通貨制度=不換紙幣・裁量的調節、という対比の入れ替えが最頻出。インフレの危険という短所まで問われる。

選択肢の確認

①「通貨の発行量が金の保有量に縛られず、中央銀行が経済状況に応じて通貨量を調節できる制度」
正しい。
正解。管理通貨制度では通貨発行量が金保有量に拘束されず、中央銀行が経済状況に応じて通貨量を調節できる。反面インフレの危険を伴う。

②「通貨の発行量が中央銀行の保有する金の量に厳格に制限される制度」
誤り。
発行量が金保有量に制限されるのは金本位制の説明であり、管理通貨制度はその制約を外した制度である。

③「政府が金貨だけを通貨として流通させる制度」
誤り。
金貨だけを流通させる制度は金本位制の一形態であり、不換紙幣を用いる管理通貨制度とは異なる。

④「通貨の発行をすべて民間銀行に委ねる制度」
誤り。
通貨の発行は中央銀行(と政府)が担う。民間銀行に発行を委ねる制度は現代の管理通貨制度ではない。

覚えるポイント

  • 管理通貨制度は金の裏づけのない不換紙幣を発行
  • 通貨量を裁量的に調節でき機動的な金融政策が可能
  • 通貨の出しすぎはインフレの危険

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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