PE6-059|公共・政治経済 対策問題
1973年の第一次石油危機が日本経済に与えた影響として最も適切なものはどれか。
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正解: 3
正解
原油価格の高騰で狂乱物価と呼ばれる激しいインフレが起こり、1974年には戦後初のマイナス成長を記録して高度経済成長が終わった
この問題のポイント
第一次石油危機の影響を問う問題。「第四次中東戦争→原油高騰→狂乱物価→1974年戦後初マイナス成長」という因果の鎖で解ける。
解説
1973年10月、第四次中東戦争が勃発すると、アラブ産油国は石油戦略を発動し、OPEC(石油輸出国機構)側の値上げもあって原油価格は約4倍に高騰した。これが第一次石油危機である。
エネルギーの大部分を輸入原油に頼っていた日本は直撃を受けた。物価は狂乱物価と呼ばれる激しい上昇を示し、トイレットペーパー騒動のような買いだめパニックも起こった。
1974年、日本の実質経済成長率は戦後初のマイナスとなり、約20年続いた高度経済成長は終焉した。
このとき、不況と物価上昇が同時に進むスタグフレーションが先進国共通の問題となった。
その後日本は、減量経営や省エネルギー技術で危機を乗り越え、年5%前後の安定成長へ移行した。1979年の第二次石油危機(イラン革命が契機)への対応も比較的順調だった。
ひっかけポイント
「1974年=戦後初のマイナス成長」という数値が最重要。契機は第四次中東戦争であり、イラン革命(第二次危機)との区別も定番。
選択肢の確認
①「物価は安定したままで、経済成長率は20%に達した」
❌ 誤り。
物価は狂乱物価と呼ばれる激しい上昇を示し、成長率はマイナスに落ち込んだ。
②「この年にバブル経済が崩壊した」
❌ 誤り。
バブル経済の崩壊は1990年代初めであり、1973年の石油危機とは別の出来事である。
③「原油価格の高騰で狂乱物価と呼ばれる激しいインフレが起こり、1974年には戦後初のマイナス成長を記録して高度経済成長が終わった」
✅ 正しい。
正解。第四次中東戦争を契機とする原油価格の高騰で狂乱物価が起こり、1974年に戦後初のマイナス成長を記録して高度成長は終わった。
④「原油価格が大幅に下落し、日本経済は空前の好景気となった」
❌ 誤り。
原油価格は約4倍に高騰したのであり、下落・好景気という記述は正反対である。
覚えるポイント
- 第一次石油危機は1973年、第四次中東戦争が契機
- 狂乱物価と1974年の戦後初マイナス成長
- 高度成長が終わり安定成長・減量経営へ
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。