PE6-055|公共・政治経済 対策問題
1950年に始まった朝鮮戦争が日本経済に与えた影響として最も適切なものはどれか。
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正解: 3
正解
アメリカ軍向けの物資やサービスの需要が急増する特需景気が起こり、経済復興が加速した
この問題のポイント
朝鮮特需の内容を問う問題。「安定恐慌からの脱出口になった」という位置づけと、高度成長への橋渡しという流れがカギ。
解説
1950年6月に朝鮮戦争が勃発すると、国連軍の主力として参戦したアメリカ軍は、物資の調達や兵器・車両の修理、輸送などを日本に大量に発注した。この軍需による好況を特需景気という。
ドッジ・ラインの緊縮で安定恐慌に苦しんでいた日本経済にとって、特需はまさに脱出口となった。繊維や金属を中心に生産が急拡大し、鉱工業生産は戦前の水準を回復、企業は設備投資を再開する余力を得た。
1951年にはサンフランシスコ平和条約が結ばれ、日本は独立を回復するとともに、世界的な好況の中で輸出も伸びていった。
こうして整った土台の上に、1955年ごろから高度経済成長が始まる。「経済民主化→ドッジ・ライン→特需→高度成長」という戦後復興の流れは、共通テストの年代整序で最頻出のパターンである。
ひっかけポイント
特需景気は「米軍の発注による好況」であり、貿易停止や不況深刻化は正反対。ドッジ不況(安定恐慌)からの回復という位置づけを問う出題が多い。
選択肢の確認
①「軍需品の生産が法律で禁止され、不況が深刻化した」
❌ 誤り。
特需はむしろ軍需関連の発注が中心であり、生産禁止・不況深刻化という記述は事実と逆である。
②「日本の輸出品がすべてヨーロッパ向けに切り替わった」
❌ 誤り。
特需の発注元はアメリカ軍であり、輸出がすべてヨーロッパ向けになった事実はない。
③「アメリカ軍向けの物資やサービスの需要が急増する特需景気が起こり、経済復興が加速した」
✅ 正しい。
正解。朝鮮戦争に伴う米軍の物資調達・修理などの発注で特需景気が起こり、安定恐慌にあった日本経済は復興を加速させた。
④「貿易が全面的に停止し、日本経済は崩壊状態に陥った」
❌ 誤り。
朝鮮戦争期の日本は貿易停止どころか特需と輸出拡大で好況となった。
覚えるポイント
- 朝鮮戦争(1950年)で米軍発注による特需景気
- 安定恐慌から脱出し鉱工業生産が戦前水準を回復
- 高度経済成長への橋渡しとなった
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。