PE9-038公共・政治経済 対策問題

政治・経済B 現代日本の経済(3) 日本経済の歩みと課題

2008年のリーマン・ショックが日本経済に与えた影響として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

世界同時不況で輸出が急減し、実質経済成長率は大幅なマイナスを記録した

この問題のポイント

リーマン・ショックの日本への波及経路を問う。金融面より「輸出の急減」という実体経済経由の打撃だった点が核心。

解説

2008年9月、アメリカの大手証券会社リーマン・ブラザーズの破綻をきっかけに世界金融危機が発生し、世界同時不況となった。
日本の金融機関はサブプライム関連の損失が比較的小さかったが、日本経済は貿易を通じて深刻な打撃を受けた。

  • 世界的な需要の急減で自動車・電機などの輸出が急落
  • 安全資産とされる円が買われて円高が進行し、輸出企業をさらに圧迫
  • 2009年度前後の実質経済成長率は大幅なマイナスとなり、派遣切りなど雇用問題も深刻化した
    対応として、主要国はG20サミットで財政出動と金融緩和の協調を図った。
    「震源地でないのに輸出依存ゆえに大きな打撃を受けた」という構図は、グローバル化した経済の相互依存を示す事例として、資料読解型の問題でも問われる。

ひっかけポイント
リーマン・ショック後の為替は円安ではなく「円高」。日本の打撃は金融損失より輸出急減が主因という経路の理解が問われる。

選択肢の確認

①「急激な円安が進んで輸出が急増した」
誤り。
誤答理由: 危機後は安全資産とされる円が買われて円高が進行した。円安で輸出が増えたという記述は為替の向きも帰結も逆である。

②「地価と株価が高騰してバブル経済が再燃した」
誤り。
誤答理由: リーマン・ショックは株価・地価の急落を伴う世界金融危機であり、バブルの再燃とは正反対の現象である。

③「世界同時不況で輸出が急減し、実質経済成長率は大幅なマイナスを記録した」
正しい。
正解。リーマン・ショック後の世界同時不況で自動車・電機などの輸出が急減し、円高も重なって日本の実質成長率は大幅なマイナスを記録した。

④「日本は金融危機の影響を全く受けず高成長を続けた」
誤り。
誤答理由: 日本の金融機関の直接損失は比較的小さかったが、輸出急減を通じて実体経済は深刻な打撃を受けた。影響がなかったという記述は誤り。

覚えるポイント

  • 2008年リーマン・ショックで世界同時不況
  • 日本は輸出急減と円高で大幅マイナス成長
  • G20サミットで国際的な政策協調

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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