PE9-037|公共・政治経済 対策問題
1990年代の日本経済についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正解
バブル崩壊後、不良債権問題で金融機関の破綻が相次ぎ、「失われた10年」と呼ばれる長期停滞に陥った
この問題のポイント
バブル崩壊後の長期停滞の実態を問う。不良債権問題と1997年の金融危機、デフレという停滞の中身が核心。
解説
1989年末に株価が、1991年頃に地価がピークを打ってバブル経済は崩壊した。
地価下落により、土地を担保に融資していた金融機関には回収困難な不良債権が大量に発生した。貸し渋りが企業活動を圧迫し、経済は長期停滞に陥った(失われた10年、後に20年・30年とも呼ばれる)。
- 1997年:北海道拓殖銀行・山一証券など大手金融機関の破綻が相次ぎ、金融危機が深刻化。アジア通貨危機も重なった
- 物価が持続的に下落するデフレーションが進行し、物価下落と景気悪化が連鎖するデフレスパイラルが懸念された
- 雇用では非正規雇用が増大し、就職氷河期世代が生まれた
政府・日銀は公的資金の注入、ゼロ金利政策・量的緩和政策などで対応したが、本格的な回復は2000年代を待つことになる。
ひっかけポイント
1990年代の日本は「インフレ」ではなく「デフレ」。1997年の拓銀・山一破綻は、バブル崩壊(1991年頃)の6年後である点も整序で問われる。
選択肢の確認
①「バブル崩壊後も年10パーセントの高度成長が続いた」
❌ 誤り。
誤答理由: 年10パーセントの高度成長は1955〜73年の話であり、バブル崩壊後の1990年代は低成長・停滞の時代である。
②「1990年代を通じて激しいインフレーションが続いた」
❌ 誤り。
誤答理由: 1990年代の日本で進行したのはインフレではなく物価の下落(デフレ)であり、デフレスパイラルが懸念された。
③「金融機関は一つも破綻せず、金融システムは安定していた」
❌ 誤り。
誤答理由: 1997年に拓銀・山一など大手金融機関の破綻が相次いでおり、破綻が一つもなかったという記述は事実に反する。
④「バブル崩壊後、不良債権問題で金融機関の破綻が相次ぎ、「失われた10年」と呼ばれる長期停滞に陥った」
✅ 正しい。
正解。バブル崩壊後は不良債権問題が金融機関を圧迫し、1997年には北海道拓殖銀行・山一証券の破綻など金融危機が深刻化、デフレを伴う長期停滞は失われた10年と呼ばれた。
覚えるポイント
- バブル崩壊は株価1989年末・地価1991年頃がピーク
- 不良債権問題→1997年拓銀・山一破綻
- デフレが進行し失われた10年と呼ばれる長期停滞
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。