PE7-066公共・政治経済 対策問題

政治・経済D 国際経済(4) 発展途上国と地球的課題

UNCTAD(国連貿易開発会議)についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 4

正解

1964年に設立され、第1回総会のプレビッシュ報告は「援助よりも貿易を」と訴え、一次産品価格の安定や特恵関税を求めた

この問題のポイント

南北問題への取り組みとしてのUNCTADの設立と、プレビッシュ報告の標語・要求内容を問う問題。

解説

先進工業国(主に北半球)と発展途上国(主に南半球)の間の著しい経済格差とそれに伴う諸問題を南北問題という。その構造的な背景には、途上国が一次産品の輸出に依存するモノカルチャー経済と、一次産品の交易条件が長期的に悪化しやすいという事情がある。
途上国側の要求を国連の場で扱うため、1964年にUNCTAD(国連貿易開発会議)が総会の常設機関として設立された。初代事務局長プレビッシュが第1回総会に提出したプレビッシュ報告は、「援助よりも貿易を」を標語に、一次産品価格の安定、途上国の製品に対して先進国が関税を優遇する一般特恵関税の供与、援助目標(GNP比1%)などを求めた。
単なる施しではなく、貿易の仕組みそのものを途上国に有利に変えることを求めた点が核心である。一般特恵関税はその後実現し、日本も導入している。

ひっかけポイント
標語は「援助よりも貿易を」であり、語順を逆にした「貿易よりも援助を」が定番のわな。UNCTADは国連総会の常設機関で、WTOの下部機関ではない。

選択肢の確認

①「UNCTADは先進国のみが加盟する経済協力機関である」
誤り。
誤答理由: UNCTADは途上国の要求を扱うために設けられた機関で、先進国・途上国がともに参加する。先進国のみの機関はOECDなどである。

②「プレビッシュ報告の標語は「貿易よりも援助を」だった」
誤り。
誤答理由: プレビッシュ報告の標語は「援助よりも貿易を」であり、語順が逆になっている。貿易条件の改善こそが要求の核心だった。

③「UNCTADはWTOの下部機関として設立された」
誤り。
誤答理由: UNCTADは国連総会の常設機関であり、WTO(1995年発足)の下部機関ではない。設立はWTOより30年以上早い。

④「1964年に設立され、第1回総会のプレビッシュ報告は「援助よりも貿易を」と訴え、一次産品価格の安定や特恵関税を求めた」
正しい。
正解。UNCTADは1964年設立の国連機関で、プレビッシュ報告は「援助よりも貿易を」を掲げ、一次産品価格の安定と一般特恵関税を求めた。

覚えるポイント

  • UNCTADは1964年設立、南北問題を扱う国連機関
  • プレビッシュ報告の標語は「援助よりも貿易を」
  • 一般特恵関税と一次産品価格の安定を要求

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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