PE7-067公共・政治経済 対策問題

政治・経済D 国際経済(4) 発展途上国と地球的課題

1974年に国連で採択されたNIEO(新国際経済秩序)樹立宣言についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

天然資源に対する恒久主権など、先進国中心の経済秩序の変革を求める途上国側の主張が盛り込まれた

この問題のポイント

資源ナショナリズムの高まりを背景としたNIEO樹立宣言の内容(天然資源の恒久主権)を問う問題。

解説

植民地時代以来、途上国の石油や鉱物などの資源開発は、先進国の巨大企業(メジャーなど)に握られてきた。これに対し、自国の資源は自国のために利用すべきだとする資源ナショナリズムが高まり、産油国は1960年にOPEC(石油輸出国機構)を結成して価格決定権を取り戻そうとした。1973年の第一次石油危機は、その力を世界に見せつけた出来事である。
この流れを受けて1974年、国連資源特別総会はNIEO(新国際経済秩序)樹立宣言を採択した。宣言には、天然資源に対する恒久主権(自国資源の国有化や外国企業の管理の権利を含む)、多国籍企業の規制・監視、一次産品価格と工業製品価格の連動、交易条件の改善などが盛り込まれ、先進国主導の経済秩序を途上国に公正なものへ変革することを求めた。
法的拘束力はないが、南北問題における途上国側の要求の到達点を示す文書である。

ひっかけポイント
NIEOは途上国側の主張であり、先進国の提案と逆にする選択肢が定番。OPECは産油国(輸出国)の組織で、消費国の組織ではない。

選択肢の確認

①「この宣言は、資源ナショナリズムの動きを否定するものだった」
誤り。
誤答理由: NIEOは資源ナショナリズムの高まりを背景とし、その主張を国際的に認めさせようとするものである。否定ではなく肯定の関係にある。

②「OPEC(石油輸出国機構)は、石油消費国が石油価格を引き下げるために作った組織である」
誤り。
誤答理由: OPECは産油国(輸出国)が価格決定権を取り戻すために結成した組織であり、消費国の組織でも価格引き下げ目的でもない。

③「天然資源に対する恒久主権など、先進国中心の経済秩序の変革を求める途上国側の主張が盛り込まれた」
正しい。
正解。1974年の国連資源特別総会で採択されたNIEO樹立宣言は、天然資源に対する恒久主権など途上国側の秩序変革の要求を盛り込んだ。

④「NIEO樹立宣言は、先進国側が途上国の資源国有化を禁止するために提案した」
誤り。
誤答理由: NIEOは途上国側が求めた新秩序であり、先進国の提案ではない。資源国有化の権利はむしろ宣言が認めた内容である。

覚えるポイント

  • 1974年国連資源特別総会でNIEO樹立宣言
  • 核心は天然資源に対する恒久主権
  • 背景は資源ナショナリズムとOPECの台頭

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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