PE7-069公共・政治経済 対策問題

政治・経済D 国際経済(4) 発展途上国と地球的課題

累積債務問題についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

1980年代にメキシコなど中南米諸国で対外債務の返済が困難となり、返済繰り延べ(リスケジューリング)などの対応がとられた

この問題のポイント

1980年代の累積債務問題の構図(中南米・債務危機)と、デフォルト・リスケジューリングの用語を問う問題。

解説

1970年代、産油国の石油収入(オイルマネー)は先進国の銀行を経由して、開発資金を求める途上国へ大量に貸し付けられた。
しかし1980年代初め、アメリカの高金利政策で利払い負担が急増し、世界的不況で輸出収入が減ると、借金が雪だるま式に膨らむ累積債務問題が表面化した。1982年にメキシコが債務返済の困難を宣言したのを機に、ブラジル・アルゼンチンなど中南米諸国を中心に危機が広がった。
債務の返済が不能になることをデフォルト(債務不履行)といい、これを避けるため、返済期限を延ばすリスケジューリング(返済繰り延べ)や、IMFの融資と引き換えの緊縮政策、債務の一部削減などが行われた。
1990年代以降は、最も貧しい重債務貧困国(主にアフリカ)に対して、先進国やIMF・世界銀行による債務救済(帳消しを含む)の枠組みが作られている。

ひっかけポイント
デフォルトは「返済不能」であり「早期完済」ではない。危機の中心は1980年代の中南米で、1997年のアジア通貨危機との時期・地域の混同に注意。

選択肢の確認

①「1980年代にメキシコなど中南米諸国で対外債務の返済が困難となり、返済繰り延べ(リスケジューリング)などの対応がとられた」
正しい。
正解。1980年代、メキシコを発端に中南米諸国で対外債務の返済困難が広がり、リスケジューリング(返済繰り延べ)などの対応がとられた。

②「累積債務問題とは、先進国だけが多額の債務を抱える問題である」
誤り。
誤答理由: 累積債務問題は主に途上国が対外債務を返せなくなった問題である。先進国だけの問題という記述は誤り。

③「デフォルトとは、債務を予定より早く完済することをいう」
誤り。
誤答理由: デフォルトとは債務不履行、つまり返済ができなくなることであり、早期完済とは正反対の意味である。

④「この問題への対応として、IMFと世界銀行は解散された」
誤り。
誤答理由: IMFと世界銀行は解散しておらず、むしろ債務国への融資や重債務貧困国の債務救済で中心的役割を果たしてきた。

覚えるポイント

  • 1980年代、メキシコなど中南米で債務危機
  • デフォルト=債務不履行、リスケ=返済繰り延べ
  • 重債務貧困国には債務救済の枠組み

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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