PE7-072|公共・政治経済 対策問題
貧困削減への新しい取り組みについての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 3
正解
バングラデシュのグラミン銀行は貧困層への無担保の少額融資で自立を支援し、公正な価格で途上国産品を取引するフェアトレードも広がっている
この問題のポイント
援助に頼らない貧困削減の手法として、マイクロファイナンスとフェアトレードの仕組みを問う問題。
解説
従来の大規模な援助が必ずしも貧困層に届かなかった反省から、貧しい人々自身の自立を支える取り組みが注目されている。
マイクロファイナンス(少額融資)は、担保を持たないため銀行から融資を受けられなかった貧困層に、無担保で少額の資金を貸し付け、小さな商売を始めるのを助ける仕組みである。バングラデシュのグラミン銀行を創設したムハマド・ユヌスは、とくに女性への融資で成果を上げ、2006年にノーベル平和賞を受賞した。
フェアトレード(公正貿易)は、コーヒー・カカオ・バナナなどの途上国産品を、生産者の生活が成り立つ公正な価格で継続的に取引する仕組みで、消費者は認証ラベルの付いた商品を選ぶことで生産者を支援できる。
いずれも、援助(与える)から、貿易や金融の仕組みを通じた自立支援への転換を示す事例であり、消費者・企業・NGOが担い手となる点が特徴である。
ひっかけポイント
マイクロファイナンスは「貧困層向けの少額・無担保」融資で、大企業向け巨額融資と逆にするのが定番。フェアトレードは不買ではなく「公正な価格での購入」である。
選択肢の確認
①「グラミン銀行は、先進国の金融政策を担う中央銀行である」
❌ 誤り。
誤答理由: グラミン銀行はバングラデシュの民間銀行であり、先進国の中央銀行ではない。創設者ユヌスはノーベル平和賞を受賞した。
②「フェアトレードとは、途上国の産品の購入を控える不買運動のことである」
❌ 誤り。
誤答理由: フェアトレードは途上国産品を公正な価格で購入して生産者を支援する仕組みであり、不買運動ではない。
③「バングラデシュのグラミン銀行は貧困層への無担保の少額融資で自立を支援し、公正な価格で途上国産品を取引するフェアトレードも広がっている」
✅ 正しい。
正解。グラミン銀行は貧困層への無担保少額融資(マイクロファイナンス)で自立を支援し、フェアトレードは公正な価格での取引で生産者を支える。
④「マイクロファイナンスとは、大企業向けの巨額の融資のことである」
❌ 誤り。
誤答理由: マイクロファイナンスは貧困層向けの少額・無担保の融資であり、大企業向け巨額融資とは正反対の仕組みである。
覚えるポイント
- グラミン銀行のユヌスはノーベル平和賞受賞
- マイクロファイナンス=貧困層への無担保少額融資
- フェアトレード=公正な価格での継続的取引
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。