PE8-014公共・政治経済 対策問題

政治・経済B 現代日本の経済(4) 労働と社会保障

社会保険と公的扶助の違いの説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 2

正解

社会保険は保険料を主な財源として事前の拠出に基づき給付し、公的扶助は税を財源として困窮者に無拠出で給付する

この問題のポイント

社会保障の2大部門の仕組みの違いを問う。「拠出(保険料)か無拠出(税)か」という財源と給付の対応が核心。

解説

社会保険公的扶助は、日本の社会保障の中心をなす2部門だが、仕組みの原理が異なる。
社会保険は、加入者があらかじめ保険料を出し合い(事前の拠出)、老齢・疾病・失業などの保険事故が起きたときに給付を受ける防貧の仕組みである。強制加入であり、財源は保険料を主とし、公費(税)や事業主負担も投入される。給付は拠出の実績に基づく権利として受けられ、資力調査はない。
公的扶助(生活保護)は、実際に貧困に陥った人を救済する救貧の仕組みである。保険料の拠出は不要(無拠出)で、財源は**全額公費(税)である。その代わり、資産や能力を活用してもなお困窮しているかを確認する資力調査(ミーンズテスト)**を経て、最低生活費との不足分が支給される。
「防貧の社会保険、救貧の公的扶助」という対比で覚えると整理しやすい。

ひっかけポイント
ミーンズテストがあるのは公的扶助のみ。社会保険は拠出に基づく権利的給付で資力調査はない。財源(保険料か税か)の逆転にも注意。

選択肢の確認

①「どちらも受給には資力調査(ミーンズテスト)が必要である」
誤り。
資力調査(ミーンズテスト)があるのは公的扶助のみで、社会保険の給付は拠出に基づく権利であり資力調査はない。

②「社会保険は保険料を主な財源として事前の拠出に基づき給付し、公的扶助は税を財源として困窮者に無拠出で給付する」
正しい。
正解。社会保険は保険料の事前拠出に基づく防貧の仕組み、公的扶助は税を財源に困窮者へ無拠出で給付する救貧の仕組みである。

③「社会保険は税のみを財源とし、公的扶助は保険料のみを財源とする」
誤り。
財源の対応が逆である。社会保険の主財源は保険料、公的扶助は全額公費(税)である。

④「社会保険は希望者だけが任意で加入し、公的扶助は全員が強制加入する」
誤り。
社会保険は強制加入であり、任意加入ではない。公的扶助は加入という概念自体がない。

覚えるポイント

  • 社会保険=事前拠出・保険料中心・防貧
  • 公的扶助=無拠出・全額公費・救貧・ミーンズテストあり
  • 社会保険は強制加入で権利として給付

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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