PE9-021|公共・政治経済 対策問題
所得分布の不平等を示すローレンツ曲線についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 3
正解
曲線が45度の均等分布線から遠く下に膨らむほど、所得分配は不平等である
この問題のポイント
ローレンツ曲線の読み方を問う。45度線=完全平等、45度線からの乖離=不平等の度合い、という図の意味の理解が核心。
解説
ローレンツ曲線は、横軸に所得の低い人から順に並べた人口の累積比率、縦軸に所得の累積比率をとって描く曲線である。
- 全員の所得が等しければ「人口の2割が所得の2割」を持つので、曲線は**45度の直線(均等分布線)**に一致する
- 不平等が大きいほど、低所得層の所得シェアが小さくなるため、曲線は45度線から下に大きく膨らむ
- 極端に1人が全所得を独占すると、曲線は横軸に張り付いてから最後に跳ね上がるL字型になる
この乖離の大きさを1つの数値にしたものがジニ係数で、45度線と曲線に挟まれた面積を2倍した値に等しい。
税や社会保障による所得再分配の前後でローレンツ曲線を描き比べると、再分配後の曲線が45度線に近づくことが確認でき、資料問題の定番となっている。
ひっかけポイント
「45度線に近い=不平等」という逆の読み方をさせる誤答が定番。45度線は完全平等の基準線である。
選択肢の確認
①「ローレンツ曲線は物価水準の変動を示す曲線である」
❌ 誤り。
誤答理由: ローレンツ曲線は所得や資産の累積分布を示す曲線であり、物価水準の変動を示すものではない。
②「ローレンツ曲線が45度線と一致するのは、1人が全所得を独占する状態である」
❌ 誤り。
誤答理由: 45度線と一致するのは全員の所得が等しい完全平等の状態。1人が全所得を独占すると曲線は横軸に張り付くL字型になる。
③「曲線が45度の均等分布線から遠く下に膨らむほど、所得分配は不平等である」
✅ 正しい。
正解。45度線は所得が完全に平等な場合の基準線であり、ローレンツ曲線がそこから下に大きく膨らむほど低所得層の所得シェアが小さい、つまり不平等が大きいことを示す。
④「曲線が45度線に近いほど、所得分配は不平等である」
❌ 誤り。
誤答理由: 読み方が逆。45度線に近いほど分布は均等分布に近く、平等であることを意味する。
覚えるポイント
- ローレンツ曲線は所得の累積分布を示す
- 45度線に一致すれば完全平等、下に膨らむほど不平等
- 45度線との乖離を数値化したものがジニ係数
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。