PE9-032公共・政治経済 対策問題

政治・経済B 現代日本の経済(3) 日本経済の歩みと課題

1949年に実施されたドッジ・ラインの内容として最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

赤字を許さない超均衡予算の編成と1ドル=360円の単一為替レート設定により、インフレを収束させた

この問題のポイント

戦後復興期の経済政策ドッジ・ラインの内容を問う。インフレ収束のための引締め政策という性格と、360円レートの設定が核心。

解説

敗戦後の日本では、物資不足と通貨増発で激しいインフレーションが進行していた。政府は1947年から傾斜生産方式(石炭・鉄鋼への資源集中)で生産回復を図ったが、復興金融金庫の融資がインフレをさらに悪化させた。
1949年、GHQの財政顧問ドッジは、一連の引締め政策(ドッジ・ライン)を実施した。

  • 赤字を一切許さない超均衡予算の編成
  • 復興金融金庫の新規融資停止
  • 1ドル=360円の単一為替レートを設定し、日本経済を国際経済に接続
    この結果インフレは収束したが、深刻な不況(安定恐慌)となった。この不況を救ったのが1950年の朝鮮戦争に伴う特需であり、日本経済は好況に転じて高度経済成長の出発点となった。

ひっかけポイント
ドッジ・ライン=引締め(デフレ)政策であり、景気刺激策とする誤答が定番。傾斜生産方式(1947年〜)との順序もよく問われる。

選択肢の確認

①「赤字を許さない超均衡予算の編成と1ドル=360円の単一為替レート設定により、インフレを収束させた」
正しい。
正解。1949年、GHQ財政顧問ドッジは赤字を許さない超均衡予算と1ドル=360円の単一為替レートを実施し、戦後インフレを収束させた。

②「大規模な公共投資と金融緩和によって景気を刺激した」
誤り。
誤答理由: ドッジ・ラインは需要を抑えるデフレ(引締め)政策であり、公共投資と金融緩和による景気刺激策とは正反対である。

③「石炭・鉄鋼に資材と資金を集中する傾斜生産方式を開始した」
誤り。
誤答理由: 傾斜生産方式は1947年から政府が行った生産回復策であり、ドッジ・ラインはむしろそれが生んだインフレを収束させる側の政策である。

④「変動為替相場制への移行を決定した」
誤り。
誤答理由: 変動相場制への移行は1973年であり、ドッジ・ラインは固定レート(360円)を設定した政策である。

覚えるポイント

  • ドッジ・ラインは1949年、超均衡予算でインフレ収束
  • 1ドル=360円の単一為替レート設定
  • 安定恐慌→朝鮮特需(1950年)で回復

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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