PE9-060公共・政治経済 対策問題

政治・経済A 現代日本の政治(1) 民主政治の基本原理

イギリス議会についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 4

正解

非公選の貴族院に対して公選の庶民院(下院)が優越することが、20世紀初めの議会法で確立している

この問題のポイント

イギリス両院制の特徴である「下院優越の原則」を問う。非公選の上院という構成と、1911年議会法という確立の画期が核心。

解説

イギリス議会は、**貴族院(上院)庶民院(下院)**の両院制をとるが、両者の性格は大きく異なる。

  • 貴族院:聖職者や任命された終身貴族などで構成される非公選の議院。現在は法案の審議を遅らせる程度の限定的な権限しか持たない
  • 庶民院小選挙区制による公選議員で構成。任期5年
    1911年の議会法により、予算などの金銭法案について貴族院は拒否できないことなどが定められ、下院優越の原則が法律上確立した。民主的正統性を持つ公選の院が優越するという考え方であり、日本の衆議院の優越もこの系譜にある。
    各国の上院は、アメリカ(各州平等代表・強力)、イギリス(非公選・弱い)、日本(公選だが衆議院に劣位)と多様であり、上院の構成原理と強さの比較が定番の出題である。

ひっかけポイント
貴族院を公選としたり、両院対等・上院優越とする誤答が定番。「非公選の上院だからこそ下院が優越する」という理屈で覚える。

選択肢の確認

①「貴族院と庶民院は完全に対等の権限を持つ」
誤り。
誤答理由: 両院は対等ではなく、金銭法案の拒否不能など庶民院の優越が制度化されている。

②「庶民院の議員は国民の選挙を経ずに国王が任命する」
誤り。
誤答理由: 庶民院は小選挙区制の選挙で選ばれる公選の議院である。国王の任命によるのは貴族院側の構成原理に近い。

③「貴族院の議決は庶民院の議決に常に優先する」
誤り。
誤答理由: 優越するのは庶民院(下院)であり、貴族院の議決が常に優先するという記述は逆である。

④「非公選の貴族院に対して公選の庶民院(下院)が優越することが、20世紀初めの議会法で確立している」
正しい。
正解。イギリスでは非公選の貴族院に対し、公選の庶民院が優越することが1911年の議会法で法律上確立した。

覚えるポイント

  • 貴族院は非公選、庶民院は小選挙区制の公選
  • 1911年議会法で下院優越の原則が確立
  • 米・英・日で上院の構成と権限は大きく異なる

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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