PE9-067|公共・政治経済 対策問題
日本銀行の役割についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 1
正解
日本銀行券を発行する発券銀行であるとともに、市中銀行と取引する銀行の銀行、政府の資金を扱う政府の銀行の役割を果たす
この問題のポイント
中央銀行の三大機能(発券銀行・銀行の銀行・政府の銀行)を問う。市中銀行との違いと、政府からの独立性が核心。
解説
日本銀行は日本の中央銀行であり、次の3つの機能を持つ。
- 発券銀行:日本銀行券(紙幣)を独占的に発行する
- 銀行の銀行:市中銀行から預金(日銀当座預金)を受け入れ、資金を貸し出す。個人や一般企業とは取引しない
- 政府の銀行:国庫金の出納を扱う
そして最大の任務が、物価の安定を目的とする金融政策の運営である。政策の中心は、国債などを売買して通貨量や金利を調節する公開市場操作であり、方針は金融政策決定会合で決められる。
金融政策が時の政権の人気取りに利用されるとインフレを招きやすいため、中央銀行の独立性が重視され、1997年改正の日本銀行法でも政府からの独立性が強化された。この独立性の考え方は、アメリカのFRBやヨーロッパのECBなど各国の中央銀行に共通する原則である。
ひっかけポイント
日銀は個人・一般企業と取引しない。「政府の銀行」を「政府の言いなり」と読み替えさせる独立性の引っかけも定番。
選択肢の確認
①「日本銀行券を発行する発券銀行であるとともに、市中銀行と取引する銀行の銀行、政府の資金を扱う政府の銀行の役割を果たす」
✅ 正しい。
正解。日本銀行は日本銀行券を発行する発券銀行、市中銀行と取引する銀行の銀行、国庫金を扱う政府の銀行という三大機能を持つ中央銀行である。
②「個人や一般企業から広く預金を受け入れ、住宅ローンの貸出しを行う」
❌ 誤り。
誤答理由: 個人や一般企業からの預金受け入れや住宅ローンの貸出しは市中銀行の業務であり、日銀は個人・一般企業とは取引しない。
③「財務省の内部部局として、大臣の指揮命令に完全に従って金融政策を行う」
❌ 誤り。
誤答理由: 日銀は財務省の内部部局ではなく、1997年改正の日銀法で政府からの独立性が強化された認可法人である。
④「税金の税率を決定する権限を持つ」
❌ 誤り。
誤答理由: 税率の決定は租税法律主義に基づき国会の権限であり、中央銀行の役割ではない。
覚えるポイント
- 三大機能は発券銀行・銀行の銀行・政府の銀行
- 金融政策の中心は公開市場操作
- 1997年日銀法改正で独立性を強化
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。