PE9-082|公共・政治経済 対策問題
世論調査の標本(サンプル)についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 4
正解
回答者が特定の層に偏ると全体の世論を正しく推定できないため、無作為抽出によって標本を選ぶことが重要である
この問題のポイント
標本調査の偏り(サンプリング・バイアス)の理解を問う。「量より抽出方法」という統計の考え方が核心。
解説
世論調査は、全国民に聞く代わりに一部の標本を調べて全体を推定する標本調査である。推定が成り立つ前提は、標本が母集団の縮図であること、すなわち**無作為抽出(ランダム・サンプリング)**である。
偏りの典型例は次の通りである。
- 自社サイトでの任意回答アンケート:その媒体の利用者や関心の強い人に偏る
- 固定電話だけへの調査:在宅の高齢者に偏る。このため現在は携帯電話も含めたRDD方式(乱数で番号を発生させて架電)が使われる
- 特定団体の会員調査:その団体の立場に偏る
重要なのは、回答数が多くても偏った集め方では偏った結果になることである。数十万件の任意回答より、無作為抽出の千数百件の方が信頼できる。資料問題では、調査方法の記述から結果の信頼性を評価させる形式が頻出する。
ひっかけポイント
「回答数が多いほど正確」という直感を突くのが定番。偏った大量データより無作為抽出の適切な標本が優る。
選択肢の確認
①「回答者数が多くさえあれば、どのように集めた回答でも世論を正しく表す」
❌ 誤り。
誤答理由: 偏った方法で集めた回答は数を増やしても偏ったままである。量は抽出方法の偏りを直さない。
②「特定の団体の会員だけに尋ねた結果も、国民全体の世論と常に一致する」
❌ 誤り。
誤答理由: 特定団体の会員はその団体の立場や属性に偏っており、国民全体の縮図とはいえない。
③「標本の偏りは、調査結果に全く影響を与えない」
❌ 誤り。
誤答理由: 標本の偏りは推定結果を系統的にゆがめる。固定電話のみの調査が高齢層に偏る例など、影響は具体的に確認されている。
④「回答者が特定の層に偏ると全体の世論を正しく推定できないため、無作為抽出によって標本を選ぶことが重要である」
✅ 正しい。
正解。標本が母集団の縮図になっていることが推定の前提であり、そのためには無作為抽出が重要である。偏った標本からは全体の世論を正しく推定できない。
覚えるポイント
- 標本調査の生命線は無作為抽出
- 任意回答・特定媒体の調査は偏りやすい
- 回答数の多さは偏りを直さない
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。